自主制作アニメから始まったピーナッツくんの歩みは、音楽、フェス出演、長時間配信イベントへと広がり、キャラクターの魅力を多方面に届けています。中の人の存在は顔バレや炎上騒動などで注目を集め、VTuberとしての枠を越えた表現に繋がっています。滋賀県甲賀市との地域アイデンティティや、クラウドファンディング、ゆるキャラグランプリの受賞など、実績が活動の信頼を支えています。読んだ後に、ピーナッツくんの今をより身近に感じられます。
【この記事のポイント】
- 中の人の推測情報と顔バレが広がった背景
- 代表曲やフェス出演を含む音楽活動の実績
- ぽんぽこ24での口論や炎上の経緯と影響
- ゆるキャラグランプリ入賞と地域連携の展開
ピーナッツくん中の人の顔バレと兄ぽこ説
2018年のぽこピー配信での顔バレ

2018年に行われた「ぽこピー配信」では、兄妹コンビとして活動していたピーナッツくんとぽんぽこの生放送中に予期せぬトラブルが発生しました。配信の途中で映像が乱れ、一瞬だけピーナッツくんの中の人の姿が映ってしまったのです。この出来事は視聴者の間で瞬く間に広まり、後に「顔バレ事件」として語られるようになりました。
この事故はほんの一瞬の出来事でしたが、ファンにとっては強い印象を残しました。普段はキャラクターとして活動しているため、現実の姿が垣間見えることは非常に珍しく、驚きと興味を呼び起こしました。中の人が「兄ぽこ」であることはすでにファンの間で知られていましたが、実際の姿が映ったことでその存在がより現実的に感じられるようになったのです。
当時の反応は否定的なものよりも肯定的なものが多く、素顔が「イケメンだった」という声が広がりました。結果として、この顔バレは大きな批判につながることはなく、むしろファン層を広げるきっかけになったとも言えます。事故そのものは予期せぬハプニングでしたが、ピーナッツくんの活動にとっては一つの転機となり、以降の人気拡大にも影響を与えました。
この事件はVTuber文化においても象徴的な出来事のひとつであり、キャラクターと中の人の関係性がどのように受け止められるかを示す事例となりました。ファンはキャラクターとしての活動を楽しみながらも、中の人の存在を自然に受け入れるようになり、両者のバランスが独特の魅力を生み出しています。
2020年シロ生誕祭での素顔流出エピソード
2020年に開催された「シロ生誕祭」は、多くのVTuberが出演する大規模イベントでした。その中でピーナッツくんも参加していましたが、配信中にカメラの切り替えが誤って行われ、短い時間ながら中の人の素顔が映ってしまったとされています。この場面は一瞬の出来事でしたが、視聴者の間で大きな話題となり、後に「素顔流出エピソード」として記憶されることになりました。
この出来事は、キャラクターとして活動するVTuberにとって珍しいハプニングであり、ファンにとっては驚きと関心を呼び起こしました。普段はアニメーションやキャラクター性を通じて表現される存在が、現実の姿を垣間見せたことで、中の人の存在がより身近に感じられるようになったのです。
ファンの反応はさまざまでしたが、否定的な意見よりも肯定的な声が目立ちました。素顔が「整った印象だった」という評価が広がり、むしろ人気を後押しする要素となったとも言えます。VTuber文化では中の人の姿が表に出ることは基本的に避けられますが、このケースでは大きな批判にはつながらず、むしろキャラクターと現実の両面を楽しむファンが増えるきっかけになりました。
このエピソードは、VTuberという存在が「キャラクター」と「中の人」の二重構造を持つことを改めて示す事例となりました。ファンはキャラクターとしての活動を楽しみながらも、中の人の存在を自然に受け入れるようになり、両者の関係性が新しい形で注目されるようになったのです。
兄ぽことの兄妹関係とコラボ活動
ピーナッツくんの中の人は「兄ぽこ」であるとされ、妹のぽんぽこと共に活動しています。二人は滋賀県甲賀市を拠点に活動を始め、兄妹ならではの自然な掛け合いが人気を集めています。ぽんぽこは「甲賀流忍者ぽんぽこ」としてデビューし、兄ぽこが制作した自主制作アニメ『オシャレになりたい!ピーナッツくん』をきっかけに活動を広げました。兄妹の関係性は、キャラクターの世界観と現実の絆が重なり合うことで、ファンにとって特別な魅力を持っています。
兄ぽこはピーナッツくんの演者であるだけでなく、制作や企画の中心的な役割も担っています。ぽんぽこがVTuberとして活動を始めたのも兄ぽこの誘いがきっかけであり、二人の活動は「ぽこピー」というユニットとして広く知られるようになりました。配信では兄妹ならではの軽快なやり取りが展開され、視聴者に親しみやすさを感じさせています。
また、二人は「ぽんぽこ24」と呼ばれる長時間配信イベントを定期的に開催しており、VTuber業界でも注目される存在となっています。このイベントでは多くのゲストを招き、兄妹の掛け合いを中心に多彩な企画が展開されます。兄妹の関係性がそのままコンテンツの核となり、ファンにとって安心感と楽しさを提供しています。
兄ぽことピーナッツくんの関係は、ファンの間では公然の事実として受け入れられており、隠されることなく自然に共有されています。キャラクターと中の人の境界が曖昧でありながらも、兄妹の絆が活動の基盤となっている点は、他のVTuberにはあまり見られない特徴です。こうした背景が、ぽこピーの活動をよりユニークなものにしています。
滋賀県甲賀市出身という地域アイデンティティ
ピーナッツくんの中の人は滋賀県甲賀市出身であることが知られており、この地域とのつながりは活動の大きな特徴となっています。甲賀市は「忍者の里」としても有名であり、妹のぽんぽこが「甲賀流忍者ぽんぽこ」として活動していることからも、兄妹の活動には地元の文化が色濃く反映されています。こうした背景は、キャラクターの設定やイベント出演にも自然に取り入れられています。
地元との関わりは単なる出身地の紹介にとどまらず、地域イベントや観光振興にもつながっています。甲賀市の特色を活かした活動は、ファンにとって親近感を抱かせる要素となり、地方から発信するVTuberとしての存在感を強めています。都市部から発信されることが多いVTuber業界において、地方出身であることは逆に個性として受け止められ、ファンの支持を広げる要因となっています。
また、甲賀市出身であることは、ピーナッツくんの音楽活動やイベント出演にも影響を与えています。ラッパーとしての活動においても「レペゼン滋賀」という意識が見られ、地元を背負う姿勢がファンの共感を呼んでいます。こうした地域アイデンティティは、単なるプロフィールの一部ではなく、活動全体を支える重要な要素となっています。
ファンの間では、滋賀県甲賀市という具体的な出身地が示されることで、キャラクターと現実の中の人の距離が近く感じられるようになっています。地方出身ならではの素朴さや親しみやすさが、活動の魅力を高める形で受け止められているのです。
中の人の年齢や身長に関する情報

ピーナッツくんの中の人は「兄ぽこ」とされており、年齢や身長については公式に明らかにされていません。ただし、過去の顔バレ事件やファンの目撃情報から、ある程度の推測が広がっています。
年齢については、1990年代前半から半ばに生まれた世代とされ、現在は30歳前後と考えられています。活動開始時期や妹のぽんぽことの関係性からも、社会人経験を積んだ後にVTuber活動を始めた可能性が高いと見られています。ファンの間では「落ち着いた雰囲気がある」「大人っぽい印象を受ける」といった声が多く、20代後半から30代前半という推測が自然に受け入れられています。
身長についても具体的な数値は公表されていませんが、イベント出演時の映像や写真から、170cm前後の平均的な男性の体格であると推測されています。スラっとした印象を持たれることが多く、顔バレ時には「イケメンでスタイルが良い」という評価が広がりました。こうした印象は、ラッパーとしての音楽活動やステージ出演にも自然に結びついています。
年齢や身長といったプロフィールは、キャラクターとしてのピーナッツくんには直接関係しない部分ですが、中の人の存在をより身近に感じさせる要素となっています。ファンにとっては、キャラクターと現実の人物像が重なり合うことで、活動全体に親近感が増しているのです。
ラッパーとしての音楽活動と代表曲「グミ超うめぇ」
ピーナッツくんはVTuberとしての活動に加え、ラッパーとしても精力的に音楽活動を行っています。その代表曲のひとつが「グミ超うめぇ」であり、ファンの間で広く知られる存在となっています。この曲は2020年にリリースされたアルバム『False Memory Syndrome』に収録されており、ユニークな歌詞と中毒性のあるリズムで注目を集めました。
「グミ超うめぇ」はタイトル通り、お菓子のグミをテーマにした楽曲です。歌詞ではグミの美味しさをストレートに表現しており、ユーモアと遊び心が詰まっています。ヒップホップの世界では「グミ」が隠語として使われることもありますが、この曲では純粋にお菓子のグミを称える内容となっており、ピーナッツくんらしい軽快さが際立っています。ミュージックビデオはサイケデリックな映像表現が特徴で、視覚的にも強い印象を残す作品です。
音楽制作においては、フリーのインスト音源「Type Beat」をベースにラップを乗せるスタイルを採用し、編曲やミックスには音楽家の協力を得ています。これにより、インディペンデントな活動でありながら完成度の高い楽曲を発表することができています。ラップのフロウは独特で、リズム感とユーモアを兼ね備えたスタイルがファンに支持されています。
「グミ超うめぇ」は単なるネタ曲にとどまらず、ピーナッツくんが音楽活動を通じてVTuberの枠を超え、アーティストとしての存在感を示した作品でもあります。ライブイベントやフェス出演でも披露されることがあり、観客を盛り上げる定番曲となっています。ファンの間では「グミ好き」というキャラクター性と音楽活動が結びつき、ピーナッツくんの多面的な魅力を象徴する楽曲として語られています。
クラウドファンディングでの顔バレ騒動
ピーナッツくんは自主制作アニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」を広めるため、2017年末からクラウドファンディングを実施しました。この企画では支援者へのリターンとして限定コンテンツや特典が用意されていましたが、その中に「中の人の姿が見られるのではないか」という憶測を呼ぶ内容が含まれていたことから、ファンの間で大きな注目を集めました。
実際には、クラウドファンディングのページに中の人の写真が掲載される場面がありました。顔全体をはっきりと映すものではなく、目元を隠したり、全身の雰囲気が伝わる程度のものでしたが、それでも「素顔が公開された」と受け止めるファンも多くいました。この写真は爽やかな印象を与えるもので、イケメンであるという評価が広がり、好意的に受け止める声が目立ちました。
一方で、キャラクターとして活動するVTuberにとって中の人の姿が表に出ることは珍しく、ファンの間では「キャラクター性が損なわれるのではないか」という懸念もありました。そのため、顔バレを歓迎する意見と慎重な意見が分かれ、賛否両論の議論が起こりました。
結果的に、このクラウドファンディングでの顔バレは大きな炎上にはつながらず、むしろピーナッツくんの活動を支えるファン層を広げるきっかけとなりました。中の人の存在がより現実的に感じられるようになり、キャラクターと現実の両面を楽しむファンが増えたことは、この騒動の大きな影響といえます。
ファンの反応と「イケメン説」の広がり
ピーナッツくんの中の人が顔バレした際、ファンの反応は全体的に肯定的なものが多く見られました。映像や写真で確認された姿は爽やかな印象を与えるものであり、整った顔立ちや雰囲気から「イケメンだった」という評価が広がりました。これにより、キャラクターとしての人気だけでなく、中の人への関心も一層高まることになりました。
特にクラウドファンディングの企画で公開された写真や、配信中のトラブルで映った姿は、ファンの間で話題となりました。小顔でスタイルが良いと感じられる姿は、キャラクターのユーモラスなイメージとは異なる現実的な魅力を持ち、意外性が好意的に受け止められました。中の人が「はじめしゃちょーに似ている」といった声もあり、既存の人気クリエイターに重ねて評価されることもありました。
一方で、VTuberはキャラクター性を重視する文化があるため、顔バレが活動にどのような影響を与えるかを懸念する意見もありました。しかし、ピーナッツくんの場合は大きな批判や炎上にはつながらず、むしろ「キャラクターと現実の両面を楽しめる存在」として受け入れられました。ファンの間では、キャラクターのユニークさと中の人の現実的な魅力が両立していることが、活動の幅を広げる要因になったと考えられています。
この「イケメン説」の広がりは、ピーナッツくんの人気をさらに押し上げる結果となりました。キャラクターとしての面白さに加え、中の人の存在が肯定的に受け止められたことで、ファンコミュニティはより強固なものとなり、活動の継続や拡大に大きな後押しを与えています。
ピーナッツくん中の人の活動と炎上エピソード
自主制作アニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」誕生秘話

ピーナッツくんの活動は、2017年にYouTubeへ投稿された自主制作ショートアニメから始まりました。作品のタイトルは「オシャレになりたい!ピーナッツくん」で、主人公はピーナッツの頭を持つ黄色い体のキャラクターです。赤いスカーフと白いブリーフを身につけた姿で登場し、「オシャレになりたーい!」という口癖を持つ5歳児というユニークな設定が特徴でした。
このアニメは、日常の中で「オシャレになりたい」という願望を持つ主人公が、さまざまなキャラクターと出会いながら成長していく物語です。各話は1〜3分程度の短編で構成され、ネット文化や社会風刺を織り交ぜたシュールな展開が多く、視聴者に強い印象を残しました。初期はYouTubeだけでなくニコニコ動画にも投稿され、50話まで続いた後はYouTubeを中心に展開されるようになりました。
制作は中の人である「兄ぽこ」が中心となり、キャラクターのデザインから脚本、編集までを手掛けました。自主制作ならではの自由な発想が反映され、既存のアニメ作品とは異なる独特の世界観を築き上げています。作品は次第に注目を集め、NHKワールドの番組で紹介されるなど、国内外で話題となりました。
このアニメから派生する形で、妹の「甲賀流忍者ぽんぽこ」と共にVTuber活動を開始し、二人のユニット「ぽこピー」としての活動が広がっていきました。自主制作アニメからVTuberへと発展した経緯は、個人クリエイターが新しい表現方法を模索し、成功を収めた事例としても注目されています。
「オシャレになりたい!ピーナッツくん」は、単なるキャラクターアニメにとどまらず、中の人のクリエイティブな挑戦が形となった作品です。その誕生秘話は、VTuber文化の黎明期を象徴するエピソードとして語り継がれています。
YouTubeでのショートアニメとトーク動画展開
ピーナッツくんの活動はYouTubeを中心に展開されており、ショートアニメとトーク動画の二本柱で多くの視聴者を惹きつけています。自主制作アニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」から始まったコンテンツは、数分程度の短編形式で公開され、独特のユーモアとテンポの良さが特徴です。短い時間で完結するストーリーは視聴者にとって気軽に楽しめるものであり、繰り返し視聴されることも多く、再生数の伸びにつながっています。
ショートアニメはキャラクターの個性を前面に押し出し、シュールな展開や社会風刺を交えた内容が多く見られます。こうした作風は他のVTuberにはあまり見られないもので、ピーナッツくん独自の存在感を確立する要因となっています。アニメーションの演出は中の人である兄ぽこが手掛けており、限られた制作環境ながらも工夫を凝らした表現が視聴者の印象に残ります。
一方で、トーク動画では妹のぽんぽことの掛け合いが中心となり、兄妹ならではの自然なやり取りが人気を集めています。二人の会話はテンポが良く、時にユーモラスで時に真面目な内容もあり、視聴者に親近感を与えています。こうしたトーク動画は「ぽこピー」チャンネルの定番コンテンツとなり、ファンコミュニティの形成に大きく貢献しています。
さらに、長時間配信イベント「ぽんぽこ24」などの特別企画もYouTubeで展開され、他のVTuberやゲストを招いた多彩な内容が話題を呼んでいます。これらの企画はショートアニメやトーク動画とは異なる形でファンを楽しませ、チャンネル全体の回遊性を高めています。
YouTubeでの活動は、アニメーションとトークという異なる形式を組み合わせることで幅広い層に支持され、ピーナッツくんの存在をより強固なものにしています。短編アニメでキャラクター性を際立たせ、トーク動画で親しみやすさを伝えるという二重のアプローチが、ファンの定着につながっています。
音楽活動とヒップホップフェス出演歴
ピーナッツくんはVTuberとしての活動に加え、ラッパーとしても精力的に音楽活動を行っています。自主制作アニメから派生したキャラクターでありながら、音楽シーンに本格的に参入している点は非常に珍しく、VTuberの枠を超えた存在感を示しています。代表曲「グミ超うめぇ」などユーモアと中毒性を兼ね備えた楽曲を発表し、ファンの間で強い支持を得ています。
音楽活動の中でも特筆すべきは、国内最大規模のヒップホップフェスティバル「POP YOURS」への出演です。2022年に幕張メッセで開催されたこのイベントでは、PUNPEEやBAD HOPといった日本のヒップホップシーンを代表するアーティストと並び、ピーナッツくんがラインナップに加わりました。バーチャルキャラクターがリアルな音楽フェスに出演することは異例であり、観客に強いインパクトを与えました。
ステージでは、映像演出とラップパフォーマンスを組み合わせた独自のスタイルを披露し、ヒップホップファンからも注目を集めました。VTuberとしてのキャラクター性と、ラッパーとしての表現力を融合させることで、従来の音楽ライブとは異なる新しい体験を提供しています。こうした挑戦は、バーチャルとリアルの境界を越える試みとして高く評価されました。
その後も音楽活動は継続され、アルバム制作やコラボ楽曲の発表などを通じて活動の幅を広げています。ラップを軸にしながらも、映像表現やキャラクター性を活かした作品作りは、ピーナッツくんならではのスタイルとして定着しています。音楽シーンとの接点は、VTuberとしての活動をさらに拡張し、ファン層を広げる大きな要因となっています。
このように、ピーナッツくんの音楽活動は単なる趣味の延長ではなく、フェス出演という実績を持つ本格的なものです。VTuberが音楽フェスに出演するという異例の経験は、今後の活動においても重要な転機となり、バーチャルとリアルをつなぐ新しい可能性を示しています。
星座占い企画での炎上騒動
ピーナッツくんが炎上した出来事のひとつに「星座占い企画」があります。2019年頃に公開された動画で、星座ごとに運勢を占うという企画が行われましたが、その内容が一部の視聴者から「適当すぎる」「不快に感じる」と批判を受けました。占いの結果が冗談めいた表現や過激な言葉を含んでいたため、軽い企画として楽しむ人もいた一方で、真剣に受け止める人からは不満の声が上がったのです。
この動画は本来ユーモアを交えたエンターテインメントとして制作されたものでしたが、占いというテーマは人によって受け止め方が異なるため、予想以上に反発が広がりました。特定の星座に対して否定的なコメントが含まれていたこともあり、視聴者の一部から「差別的ではないか」といった意見が出るなど、炎上騒動へと発展しました。
ただし、この炎上は長期的な活動停止や大規模な批判に繋がるものではなく、比較的短期間で収束しました。ファンの間では「ピーナッツくんらしいユーモアが誤解された」という見方もあり、むしろキャラクターの自由奔放さを象徴するエピソードとして語られることもあります。結果的に、この騒動は中の人の発言が注目されやすい立場にあることを示す出来事となり、以降の活動では発言の影響力を意識する必要性が浮き彫りになりました。
この星座占い企画は、VTuberが持つ「キャラクター性」と「現実の発言」の境界が曖昧であることを示す事例でもあります。ファンはキャラクターとしてのユーモアを楽しみながらも、中の人の言葉として受け止めるため、発言の重みが増すのです。炎上は一時的なものだったものの、ピーナッツくんの活動において重要な教訓を残しました。
ぽんぽこ24でのパンディとの口論事件

「ぽんぽこ24」は、甲賀流忍者ぽんぽことピーナッツくんが主催する24時間配信イベントで、毎回多彩なゲストを招いて行われる大型企画です。その中で特に話題となったのが、パンディとの口論が発生した場面です。
この出来事は、番組の進行中に意見の食い違いから生じたもので、軽い冗談の延長として始まったやり取りが次第にヒートアップし、緊張感のある空気が漂いました。普段はユーモラスで和やかな雰囲気が特徴の「ぽんぽこ24」ですが、この場面では視聴者も思わず息をのむような展開となり、リアルタイムで共有されたことで大きな注目を集めました。
視聴者の反応はさまざまで、真剣な口論に驚いた人もいれば、キャラクター同士の掛け合いとして楽しんだ人もいました。SNS上では「珍しい場面が見られた」「緊張感が逆に面白かった」といった声が多く、炎上というよりはイベントの一幕として記憶される形になりました。
このエピソードは、長時間配信ならではの予期せぬ展開が生まれることを示す事例でもあります。多くのゲストが参加する中で、意見のぶつかり合いが起こるのは自然なことであり、むしろ「ぽんぽこ24」が生放送ならではの臨場感を持つイベントであることを強調する出来事となりました。結果的に、この口論はイベント全体の盛り上がりを損なうものではなく、むしろ視聴者に強い印象を残す場面として語られています。
にじさんじ脱退説とその真相
ピーナッツくんには、一時期「にじさんじに所属していたのではないか」という噂や脱退説が広がったことがあります。これは、にじさんじ所属のライバーとの交流やコラボが多かったこと、さらに配信内で「にじさんじを辞めたらどうする?」といった冗談めいたやり取りがあったことがきっかけでした。特に月ノ美兎との配信で、脱退を持ち掛けるような発言が切り抜き動画として拡散され、ファンの間で「過去に所属していたのではないか」という憶測が強まりました。
しかし、公式にピーナッツくんがにじさんじに所属していた事実は確認されていません。彼は自主制作アニメ「オシャレになりたい!ピーナッツくん」から活動を始め、妹のぽんぽこと共に「ぽこピー」として個人勢VTuberの道を歩んできました。にじさんじとの関わりはあくまでコラボやイベント出演に限られており、事務所所属の経歴は存在しないとされています。
この脱退説が広がった背景には、にじさんじという大手事務所の影響力と、ピーナッツくん自身の活動の幅広さがあります。大規模イベントや人気ライバーとの共演が多かったため、自然と「所属しているのでは」と誤解されやすい状況が生まれました。さらに、本人がユーモアを交えた発言をすることで、噂が事実のように受け止められてしまった面もあります。
結果的に、この脱退説はファンの間での憶測に過ぎず、公式な所属や脱退の事実はありません。むしろ、個人勢でありながら大手事務所所属ライバーと肩を並べて活動している点が、ピーナッツくんの特異な立ち位置を際立たせています。噂は一時的に話題を呼びましたが、現在では「個人勢として成功している」という認識が定着しています。
ゆるキャラグランプリでの受賞歴
ピーナッツくんは2019年に開催された「ゆるキャラグランプリ」で、企業・その他部門において第1位を獲得しました。全国から数百体以上のキャラクターが参加する中で、VTuberとして活動していたキャラクターがグランプリを受賞するのは史上初の快挙でした。この結果は、ピーナッツくんが単なるバーチャルキャラクターにとどまらず、地域や企業のPRを担う「ゆるキャラ」としても評価されたことを示しています。
この大会はインターネット投票と現地での決選投票によって順位が決定される仕組みで、ピーナッツくんはファンからの熱心な支持を受けて見事に栄冠を手にしました。VTuberとしての活動を続けながら、着ぐるみを制作してイベントに参加するなど、リアルな場でも存在感を発揮したことが受賞につながったと考えられます。
受賞後は「VTuberがゆるキャラグランプリで優勝した」というニュースが広く取り上げられ、業界内外で注目を集めました。これにより、ピーナッツくんはVTuberファンだけでなく、ゆるキャラ文化に親しむ層にも認知されるようになり、活動の幅をさらに広げるきっかけとなりました。
この受賞歴は、ピーナッツくんが持つユニークなキャラクター性と、ファンコミュニティの強い結束を象徴する出来事です。VTuberとしての活動と、ゆるキャラとしての評価が重なり合うことで、他のキャラクターにはない特別な立ち位置を確立しました。
今後の展望とファンコミュニティの広がり
ピーナッツくんは今後も音楽活動を中心に活動の幅を広げていくと見られています。2025年には5枚目のアルバム『Tele倶楽部II』をリリースし、幾田りらやPUNPEE、漢 a.k.a. GAMIなど音楽シーンの著名アーティストとのコラボレーションを実現しました。VTuberとしてだけでなく、ラッパーやアーティストとしての存在感を確立しつつあり、音楽業界との接点はさらに広がっています。
また、2025年11月には3年ぶりとなる単独バーチャルライブ「PQ」が開催され、Huluでの配信と全国映画館でのライブビューイングが同時に行われました。最新の3D技術を取り入れた演出は、バーチャルとリアルを融合させる新しい試みとして注目され、ファンに強い印象を残しました。こうした大規模イベントは、国内外のファンコミュニティをさらに拡大させる要因となっています。
ファンコミュニティは日本国内にとどまらず、海外にも広がりを見せています。アルバムやライブ配信はグローバルにアクセス可能であり、英語圏やアジア圏のファンからも支持を得ています。SNS上では多言語での交流が活発に行われ、国境を越えたファン同士のつながりが形成されています。こうした国際的な広がりは、ピーナッツくんの活動がVTuber文化の枠を超えて浸透していることを示しています。
さらに、妹のぽんぽことのユニット「ぽこピー」としての活動も継続されており、兄妹ならではの掛け合いがファンの支持を集めています。長時間配信イベント「ぽんぽこ24」など、ファン参加型の企画はコミュニティを強固にする役割を果たしています。音楽活動と並行してこうしたイベントを続けることで、ファンとの距離を縮め、コミュニティの結束を高めています。
今後は音楽活動のさらなる展開に加え、バーチャルライブの進化や国際的なコラボレーションが期待されます。ピーナッツくんは、キャラクターとしてのユーモアとアーティストとしての表現力を両立させることで、国内外のファンコミュニティを拡大し続けると考えられます。
ピーナッツくんと中の人に関する総まとめ
- 2018年の配信トラブルで中の人が一瞬映り話題となった
- 2020年シロ生誕祭で素顔が映りファンの間で議論が広がった
- 中の人は兄ぽことされ妹ぽんぽこと共に活動している
- 滋賀県甲賀市出身で地域イベントとのつながりも持っている
- 年齢は30歳前後と推測され身長は平均的な男性程度とされる
- ラッパーとして活動し代表曲グミ超うめぇが広く知られている
- クラウドファンディング企画で顔写真が公開され注目を集めた
- 顔バレ後にはイケメン説が広がり肯定的な反応が多かった
- 自主制作アニメから活動を始め独自のキャラクター性を確立した
- YouTubeではショートアニメとトーク動画を展開し支持を得ている
- ヒップホップフェス出演でVTuberとして異例のステージ経験を持つ
- 星座占い企画での発言が批判を受け炎上騒動となった
- ぽんぽこ24ではパンディとの口論が話題となった
- にじさんじ脱退説が流れたが公式な所属事実は確認されていない
- ゆるキャラグランプリで入賞しキャラクターとしても評価された
- 今後も音楽活動やイベント出演を通じて国内外に広がり続けている
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