カンブリア宮殿で話題の森坂拓実って何者？ユニバーサル園芸社を20歳で創業し上場企業へ

20歳でユニバーサル園芸社を創業し、観葉植物レンタル事業を基盤に業界初の上場を果たした森坂拓実。人を大切にする経営哲学や「人生二度なし」という座右の銘を胸に、国内外で事業を拡大し続けています。さらに宇宙進出という壮大な構想まで掲げ、未来への挑戦を続けています。彼の歩みを知ることで、園芸業界の枠を超えた可能性が見えてきます。

【この記事のポイント】

20歳でユニバーサル園芸社を創業した背景
座右の銘「人生二度なし」に込められた思い
国内外で事業を拡大し従業員数1000人超へ成長
宇宙進出を視野に入れた未来への挑戦

森坂拓実って何者？経歴と人物像
森坂拓実って何者？ユニバーサル園芸社の事業展開

森坂拓実って何者？経歴と人物像

福井県出身と生年月日

森坂拓実は1948年1月28日に福井県で生まれました。雪深い地域での暮らしは、自然と向き合う時間が多く、植物や緑に親しむ環境が身近にありました。幼少期から自然に触れる経験を重ねることで、後に園芸の道へ進む基盤が育まれたといえます。

地方での生活は、都市部に比べて自然との距離が近く、四季の移ろいを肌で感じることができました。森坂が高校時代に山登りに熱中したのも、この環境が大きく影響しています。山の中で植物や木々に囲まれる時間は、自然の力強さや美しさを実感する機会となり、植物への関心を深めるきっかけになりました。

その後、造園会社に勤めて経験を積み、20歳で独立を決断するまでの背景には、福井で育った自然との結びつきが根底にあります。生まれ育った土地で培われた感覚が、観葉植物レンタル事業を中心としたユニバーサル園芸社の創業へとつながっていきました。

高校時代の山登りと植物への関心

森坂拓実は高校時代に山登りに熱中していました。自然の中で過ごす時間が多く、山の景色や植物に囲まれる環境は心を豊かにし、植物への関心を深めるきっかけとなりました。山登りを通じて、四季折々の植物の変化や自然の力強さを肌で感じることができ、その体験が後の人生に大きな影響を与えています。

山での経験は単なる趣味にとどまらず、植物に対する理解を深める場でもありました。木々や草花が持つ生命力に触れることで、植物を扱う仕事への親近感が芽生えました。高校卒業後に造園会社へ進んだ背景には、この時期に培われた自然への関心が強く影響しています。

山登りはまた、挑戦心や忍耐力を育む活動でもありました。険しい道を登り切る達成感は、自らの力で未来を切り開く姿勢につながっています。こうした経験が、20歳で独立してユニバーサル園芸社を創業する決断を後押ししました。自然と向き合い、植物に親しんだ高校時代の時間は、森坂の人生において欠かせない基盤となっています。

造園会社での修業と独立の決断

高校を卒業した森坂拓実は、偶然のきっかけから造園会社に入社しました。現場では庭木の手入れや植栽の管理など、基礎的な技術を一つひとつ身につけていきました。造園の仕事は体力を必要とするだけでなく、植物の特性を理解し、環境に合わせた工夫を求められるため、若い頃から多くの経験を積むことができました。

日々の業務を通じて、植物を扱う仕事の奥深さを知り、緑が人々の生活に与える影響を強く感じるようになりました。現場での経験は単なる技術習得にとどまらず、植物を通じて人を喜ばせることの意義を学ぶ時間でもありました。こうした積み重ねが、後に自ら事業を立ち上げる原動力となりました。

造園会社で働いた期間は長くはありませんでしたが、そこで得た知識と技術は大きな財産となりました。20歳という若さで独立を決断できた背景には、現場で培った自信と「人生二度なし」という信念がありました。小さな六畳一間から始めた事業は、やがて観葉植物レンタルを中心に拡大し、業界初の上場企業へと成長していきます。

この独立の決断は、挑戦を恐れずに未来を切り開く姿勢を象徴しています。造園会社での修業は短期間ながらも濃密であり、森坂の人生において欠かせない基盤となりました。

20歳でユニバーサル園芸社を創業

森坂拓実は1968年、わずか20歳で大阪府茨木市にユニバーサル園芸社を立ち上げました。創業当初は六畳一間の小さな事務所から始まり、観葉植物を喫茶店やホテルに置くレンタルサービスを提供することから事業をスタートしました。当時の日本は高度経済成長期であり、新しい店舗や施設が次々と誕生していた時代背景が、植物レンタル事業の需要を後押ししました。

レンタルという形態は、購入よりも気軽に導入できる点が評価され、都市部の店舗やオフィスで広がっていきました。森坂は植物を単なる装飾品ではなく、人々の生活や空間に潤いを与える存在として位置づけ、事業を拡大していきました。小さな鉢植えを数個届けることから始まったサービスは、やがて企業や商業施設全体の空間演出へと発展していきます。

創業の背景には「人生二度なし」という強い信念がありました。限られた時間の中で挑戦を恐れず、自らの手で未来を切り開く姿勢が、若くして独立を決断する原動力となりました。園芸業界では地主や造園業の家系出身者が多い中、何も持たない立場から挑戦したことは異例でしたが、その大胆さが新しい市場を切り開く力となりました。

ユニバーサル園芸社はその後、観葉植物レンタルを基盤に事業を拡大し、造園や空間デザイン、さらにはテーマパーク型施設「ザ・ファームユニバーサル」などへと展開しました。現在では国内外に拠点を持ち、従業員数は1000人を超える規模に成長しています。20歳での創業は、森坂の人生において大きな転機であり、園芸業界に新しい可能性を示す出発点となりました。

座右の銘「人生二度なし」と経営哲学

森坂拓実は「人生二度なし」という言葉を座右の銘に掲げています。この言葉には、限られた人生を悔いなく生きるために挑戦を続けるという強い意志が込められています。若くして独立を果たした背景にも、この信念が深く根付いていました。

創業当初は資金も人脈も乏しく、六畳一間の事務所から事業を始めました。困難な状況でも挑戦を選び続けたのは、人生が一度きりであるという思いがあったからです。挑戦を恐れずに行動する姿勢は、ユニバーサル園芸社を業界初の上場企業へと成長させる原動力となりました。

経営哲学の根幹には「人を大切にする」という考え方があります。植物を扱う事業であっても、最終的に価値を生み出すのは人であり、社員一人ひとりの力を信じることが会社の成長につながると考えています。従業員が植物を「この子」と呼び、愛情を込めて手入れする姿勢は、森坂が築いた企業文化を象徴しています。

また、森坂は経営において「ハングリー精神」を重視してきました。若い頃はがむしゃらに働き、生活の安定を得た後も、次の目標を掲げて挑戦を続けています。経営理念は単なる言葉ではなく、日々の行動を支える理由であり、社員にとっても働く意味を共有する指針となっています。

「人生二度なし」という言葉は、森坂自身の生き方を表すだけでなく、会社全体の精神として受け継がれています。新しい事業への挑戦や海外展開、さらには宇宙での植物事業を視野に入れる姿勢も、この信念から生まれています。限られた人生を最大限に生かすために挑戦を続ける姿勢は、経営者としてだけでなく一人の人間としての哲学でもあります。

稲盛和夫を尊敬する理由

森坂拓実が稲盛和夫を尊敬する理由は、経営における「利他の心」を重視する姿勢にあります。稲盛は京セラやKDDIを創業し、日本航空の再建を成し遂げた経営者として知られていますが、その根底には「人間として正しいことを行う」という信念がありました。利益や効率だけを追い求めるのではなく、社員や顧客、取引先の幸福を第一に考える姿勢は、多くの経営者に影響を与えています。

森坂自身も、植物を扱う事業を通じて人々の暮らしに潤いを届けることを使命としています。その考え方は、稲盛が説いた「経営の目的は社員の物心両面の幸福」という理念と重なります。従業員を単なる労働力ではなく、共に事業を支える仲間として尊重する姿勢は、ユニバーサル園芸社の企業文化にも反映されています。

稲盛は「アメーバ経営」という独自の手法を提唱し、組織を小さな単位に分けて自立的に運営することで全体の活性化を図りました。この考え方は、現場の社員一人ひとりが主体的に動くことを促し、会社全体の成長につながるものでした。森坂が従業員に植物を「この子」と呼び、愛情を持って接する文化を育てているのも、社員の主体性や心を大切にする姿勢に通じています。

さらに、稲盛は「盛和塾」を設立し、中小企業経営者や若手起業家に経営哲学を伝え続けました。森坂が若くして独立し、困難を乗り越えて事業を拡大できた背景には、こうした哲学に共鳴し、自らの経営に取り入れた影響があると考えられます。

稲盛の生き方は、挑戦を恐れず、困難な状況でも人を信じて行動する姿勢に貫かれていました。森坂が「人生二度なし」という座右の銘を掲げて挑戦を続けているのも、稲盛の精神に触発された結果といえます。人を大切にし、利他の心を持って経営に臨む姿勢は、森坂にとって経営者としての指針であり続けています。

愛読書「修身教授録」から学んだこと

森坂拓実が愛読書として挙げる「修身教授録」は、教育者・森信三が大阪天王寺師範学校で行った講義をまとめた書籍です。戦前の若者に向けた道徳教育の記録であり、人としてどう生きるべきかを問いかける内容が収められています。

この書籍は、単なる倫理の教科書ではなく、人生をどう捉え、日々をどう過ごすかを考える指針となるものです。森坂はここから「人間は一度きりの人生をどう生きるか」という視点を学び、経営においてもその考え方を取り入れています。仕事に向き合う姿勢や人との関わり方を正すことが、事業の成長につながるという考え方は、この本から得た影響の一つです。

「修身教授録」には、仁・義・礼・智といった古来からの価値観が説かれています。森坂はこれらを経営判断の基盤として活かし、社員や顧客を尊重する姿勢を大切にしてきました。植物を扱う事業においても、単なる商品としてではなく、人の心を豊かにする存在として捉える考え方は、この倫理観に通じています。

また、この書籍は困難に直面した際に「不可能と思うことも、努力次第で可能になる」という視点を与えてくれます。森坂が20歳で独立を決断し、業界初の上場企業を築き上げるまで挑戦を続けられた背景には、この本から学んだ精神的な支えがありました。

「修身教授録」は、経営者としての判断だけでなく、人としての在り方を問い直すきっかけを与える書籍です。森坂にとっては、人生の節目で立ち返ることのできる指針であり、経営哲学の根幹を形づくる存在となっています。

森坂拓実って何者？ユニバーサル園芸社の事業展開

観葉植物レンタル事業の拡大

ユニバーサル園芸社は創業以来、観葉植物レンタル事業を主軸として成長を続けてきました。オフィスや商業施設、ホテルなどに植物を届けるサービスは、都市生活に自然の潤いをもたらし、働く人々や訪れる人々の心を和ませています。単なる装飾ではなく、空間全体の雰囲気を整える役割を担い、企業や施設の価値を高める要素として広がっていきました。

事業の拡大にあたっては、東京・大阪・名古屋といった大都市圏を中心にサービス網を構築し、全国規模での展開を進めました。さらに海外にも拠点を設け、グローバルな視点で事業を広げています。レンタル事業は法人顧客を中心に契約が増加し、安定した収益基盤を築いています。

観葉植物レンタルは、導入後のメンテナンスや交換を含めたサービスが特徴です。社員が植物を「この子」と呼び、愛情を込めて手入れする文化が根付いており、顧客からも高い評価を得ています。植物を届けるだけでなく、定期的な管理や空間演出を行うことで、利用者にとって安心感と満足感を提供しています。

近年はM&Aを積極的に行い、造園会社や園芸関連企業をグループに取り込みながら事業領域を拡大しています。これにより、レンタル事業だけでなく造園工事や屋上緑化、壁面緑化などの分野にも進出し、幅広いニーズに応えられる体制を整えました。

また、個人向けの小売事業やネット通販も展開し、法人顧客だけでなく一般家庭にも緑を届けています。大阪や千葉にある「ザ・ファームユニバーサル」では、植物販売と体験型施設を組み合わせ、家族で楽しめる場を提供しています。こうした多角的な展開は、レンタル事業を基盤にしながらも新しい市場を開拓する力となっています。

ユニバーサル園芸社は今後も「世界一の園芸会社」を目標に掲げ、売上高300億円を目指しています。観葉植物レンタル事業の拡大は、その挑戦の中心にあり、都市生活に緑を届ける役割をさらに広げていくことが期待されています。

東証スタンダード市場への上場

ユニバーサル園芸社は2012年4月に東京証券取引所スタンダード市場へ上場しました。園芸業界では初めての上場企業となり、観葉植物レンタルを中心とした事業モデルが社会的に認められた瞬間でもありました。上場によって企業の透明性が高まり、投資家や顧客からの信頼を一層強めることにつながりました。

上場に至るまでの背景には、安定したレンタル事業の収益基盤と、積極的な事業拡大があります。法人顧客を中心に契約を増やし、全国に拠点を広げることで、安定的な成長を実現しました。さらに、海外展開やM&Aを通じて事業領域を広げ、業界内での存在感を確立していきました。こうした取り組みが、証券市場からの評価につながったといえます。

上場後は、株主との関係を重視し、経営の透明性を保ちながら持続的な成長を目指しています。定期的な決算発表や株主総会を通じて情報を公開し、企業価値を高める努力を続けています。株式市場に名を連ねることで、資金調達の幅が広がり、新規事業や海外展開への投資が可能となりました。

また、上場企業としての責任を果たすため、ガバナンス体制の強化にも取り組んでいます。従業員の育成や環境への配慮を含め、社会的責任を果たす姿勢は、企業ブランドの向上にもつながっています。園芸業界で初めて上場を果たしたことは、ユニバーサル園芸社が業界のリーダーとして認められた証であり、今後のさらなる成長への期待を高めています。

国内外への事業展開と従業員数1000人超

ユニバーサル園芸社は、観葉植物レンタル事業を基盤に国内で確固たる地位を築いた後、積極的に海外展開を進めてきました。日本国内では東京・大阪・名古屋など主要都市に拠点を広げ、オフィスや商業施設を中心に緑を届けるサービスを拡大しました。こうした基盤をもとに、海外市場への挑戦を本格化させています。

海外展開の代表的な事例として、上海での事業進出があります。中国市場での経験を活かし、さらにアメリカのローリング・グリーンズ社を買収し、米国東海岸を中心に事業を展開しています。現地企業の顧客基盤やノウハウを取り込みながら、オフィス環境に植物を取り入れるサービスを強化し、グローバルな視点で事業を広げています。こうした取り組みは、健康意識の高まりや働き方改革の流れとも合致し、需要を拡大させています。

従業員数は年々増加し、現在ではグループ全体で1000人を超える規模に成長しました。正社員だけでなく、パートタイムや契約社員を含めた幅広い人材が活躍しており、国内外の拠点で多様なサービスを提供しています。従業員は植物を単なる商品ではなく「生き物」として扱い、愛情を込めて手入れを行う文化が根付いています。この姿勢が顧客からの信頼を高め、事業拡大の原動力となっています。

また、M&Aを通じて関連企業をグループに取り込み、造園工事や屋上緑化、壁面緑化などの分野にも進出しました。これにより、レンタル事業にとどまらず、空間全体のデザインや環境改善を担う企業へと進化しています。国内外での事業展開と従業員の増加は、ユニバーサル園芸社が「世界一の園芸会社」を目指す挑戦の一環であり、持続的な成長を支える基盤となっています。

ザ・ファームユニバーサルのテーマパーク型施設

ザ・ファームユニバーサルは大阪府茨木市と千葉県に展開する、植物をテーマにした大型施設です。広大な敷地には観葉植物や花苗、果樹など多彩な植物が揃い、訪れる人が自然に触れながら楽しめる空間が整えられています。単なる販売施設ではなく、体験型のテーマパークとして設計されている点が特徴です。

施設内は複数のエリアに分かれており、「観葉植物の森」では室内に置きやすい植物や希少な多肉植物が並び、「花の森」では季節ごとの花苗や鉢植えが豊富に揃っています。「暮らしの森」ではインテリア雑貨やポットなど、植物と生活を結びつけるアイテムが充実しています。屋外には「お庭の緑」エリアがあり、ハーブや果樹、常緑樹など庭づくりに役立つ植物が揃っています。

子ども向けの「プレイガーデン」には遊具や水遊びスペースが設けられ、緑の中で遊べる環境が整っています。動物とのふれあいも可能で、ヤギやウサギに餌をあげられるエリアもあり、家族連れに人気です。さらに「ファーマーズキッチン」では旬の野菜を使った料理やドリンクを楽しむことができ、植物に囲まれた空間で食事をする特別な時間を過ごせます。

季節ごとのイベントも魅力のひとつです。冬から春にかけてはいちご狩りが楽しめる「Strawberry Farm No.15」がオープンし、自然の中で収穫体験ができます。園内には写真映えするスポットも多く、カップルや友人同士で訪れる人にも人気があります。

大阪の施設は約7000平米の広さを誇り、休日には多くの人で賑わいます。千葉の施設も同様に植物と触れ合える空間として整備されており、地域の憩いの場となっています。ザ・ファームユニバーサルは「特別な日常」をコンセプトに掲げ、訪れる人が自然と共に過ごす時間を楽しめる場所として親しまれています。

オフィスや商業施設の空間デザイン事業

ユニバーサル園芸社は観葉植物レンタル事業を基盤にしながら、オフィスや商業施設の空間デザイン事業を幅広く展開しています。植物を単なる装飾として扱うのではなく、空間全体の「世界観」を構築する要素として位置づけている点が特徴です。建築デザインや照明設計とも連携し、緑を活かした空間づくりを行うことで、企業のブランドイメージや施設の魅力を高めています。

この事業では、オフィスのエントランスや会議室、商業施設のロビーや店舗など、多様な空間に合わせた植栽計画を提案しています。植物の種類や配置は、利用者の動線や空間の目的に応じて設計され、見た目の美しさだけでなく、快適性や機能性も重視されています。限られたスペースや予算でも最適なプランを提供できる体制が整っており、施工からメンテナンスまでを一貫して対応しています。

近年は「バイオフィリックデザイン」という考え方を取り入れ、自然とのつながりを感じられる空間づくりを推進しています。社員のウェルビーイングや顧客体験の向上を目的に、緑を取り入れたオフィス環境を整える企業が増えており、ユニバーサル園芸社はそのニーズに応える形で事業を拡大しています。植物を配置することで、働く人のストレス軽減や集中力向上につながる効果も期待されています。

また、商業施設では集客力を高めるために、エントランスや共用スペースに緑を取り入れる事例が増えています。植物を活用した空間演出は、訪れる人に心地よさを提供し、施設全体の印象を向上させます。ユニバーサル園芸社はこれまでに1万社以上の顧客にサービスを提供しており、豊富な実績をもとに多様なテイストのデザインに対応しています。

空間デザイン事業は、レンタル事業と相互に補完し合う形で展開されており、植物を通じて人々の生活や働く環境を豊かにする取り組みとして成長を続けています。緑を活かした空間づくりは、企業価値を高めるだけでなく、社会全体に持続的な快適さを届ける役割を担っています。

持続的成長を支える経営戦略

ユニバーサル園芸社は、観葉植物レンタル事業を基盤にしながら持続的な成長を続けるため、複数の戦略を組み合わせています。まず、事業の多角化を積極的に進めています。レンタル事業に加え、造園工事や屋上緑化、壁面緑化などの分野へ拡大し、法人顧客だけでなく一般家庭や商業施設にもサービスを提供しています。さらに、花き小売市場への参入やネット通販の強化など、新しい販売チャネルを開拓することで、幅広い顧客層に対応しています。

また、M&Aを通じた成長戦略も重要な柱です。国内外の関連企業をグループに取り込み、既存事業とのシナジーを生み出すことで競争力を高めています。アメリカや中国など海外市場への進出も進めており、グローバルな視点で事業を展開しています。これにより、国内市場の成熟化に対応しつつ、新しい需要を取り込む体制を整えています。

人材育成にも力を入れています。従業員が植物に関する専門知識を深められるよう、社内独自の検定制度を設け、技術力の向上を図っています。さらに、働き方改革を推進し、ITを活用した業務効率化や在宅勤務制度の導入など、柔軟な働き方を整備しています。従業員が安心して働ける環境を整えることは、企業の持続的成長を支える基盤となっています。

経営戦略の根底には「世界一の園芸会社を目指す」というビジョンがあります。売上高300億円を目標に掲げ、既存事業の強化と新規事業の開拓を両立させることで、安定した基盤を築きながら挑戦を続けています。環境問題や都市生活の変化に対応し、植物を通じて社会に価値を提供する姿勢は、持続的成長を支える大きな要素となっています。

今後の展望と「宇宙進出」構想

森坂拓実は、ユニバーサル園芸社の未来について「宇宙進出」という大胆な構想を語っています。これは単なる夢物語ではなく、植物を通じて人類の生活環境を広げる挑戦の一環として捉えられています。地球上で培った観葉植物レンタルや空間デザインのノウハウを、宇宙という新しいフィールドに応用することで、次世代に向けた新しい可能性を示そうとしています。

宇宙での植物事業は、単に観賞用としての役割にとどまらず、人類の生活基盤を支える重要な要素となり得ます。閉鎖的な環境で酸素を供給し、食料を育てる役割を担う植物は、宇宙空間での持続的な生活に欠かせません。森坂が掲げる「人生二度なし」という信念は、未知の領域に挑戦する姿勢を象徴しており、宇宙進出構想もその延長線上にあります。

ユニバーサル園芸社はすでに国内外で事業を拡大し、従業員数1000人を超える規模に成長しています。こうした基盤があるからこそ、地球を超えた挑戦を現実的に考えることができます。植物を扱う企業として、環境問題や持続可能性に取り組む姿勢を強める中で、宇宙という新しい舞台は未来志向の象徴となっています。

また、宇宙進出構想は社員や顧客にとってもインスピレーションを与えるものです。日常の業務においても「世界一の園芸会社を目指す」という目標と並行して、より大きな夢を共有することで、組織全体のモチベーションを高めています。植物を通じて人々の暮らしを豊かにするという理念は、地球上だけでなく宇宙空間でも実現できるという強い意志が込められています。

森坂の展望は、園芸業界の枠を超え、人類の未来に貢献する挑戦へと広がっています。宇宙進出という構想は、次世代に向けた挑戦の象徴であり、ユニバーサル園芸社の持続的成長を支える新しいビジョンとして注目されています。