メジャー最高額の契約を手にした山本由伸。その年俸には、球団の戦略や期待が色濃く反映されています。
初年度の金額が抑えられている理由、契約金の扱い、オプトアウト条項の意味、そして登板数や奪三振率との関係まで、年俸の裏にある評価基準を紐解くことで、彼がどれほど信頼されているかが見えてきます。
長期契約の背景には、将来的なサイ・ヤング賞級の活躍を見込んだ球団の本気度が隠されています。年俸の数字に込められた球団の思惑を知ると、契約の全体像がより鮮明になります。
【この記事のポイント】
- 初年度年俸が抑えられた理由と財務戦略
- 契約金と年俸の違いとその扱い
- オプトアウト条項が選手に与える影響
- 成績や役割の変化が年俸にどう反映されるか
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山本由伸の年俸とドジャース契約の詳細
オリックス時代の年俸はどう変化したか

山本由伸は2016年のドラフトでオリックス・バファローズから4位指名を受け、契約金4,000万円、年俸500万円でプロ入りしました。高卒1年目の2017年は主に中継ぎとして登板し、翌2018年には年俸800万円に増額されました。
2019年には先発としての地位を確立し、年俸は4,000万円に跳ね上がりました。この年は8勝を挙げ、防御率1.95という安定した成績を残しています。2020年にはさらに評価が高まり、年俸は9,000万円に到達しました。
2021年には18勝を挙げて沢村賞を受賞し、年俸は1億5,000万円に倍増しました。続く2022年には15勝、防御率1.68という好成績を残し、年俸は3億7,000万円に上昇。2023年には16勝、防御率1.21という圧倒的な成績を収め、年俸は6億5,000万円に達しました。
このように、山本由伸の年俸はプロ入りから7年間で13倍以上に増加しており、実力に応じて着実に評価されてきたことがわかります。特に2021年以降は、球界を代表するエースとしての地位を築いたことで、年俸の伸び率が加速しています。
メジャー移籍時の契約年数と総額
山本由伸は2023年12月、ポスティング制度を通じてMLBのロサンゼルス・ドジャースと契約を結びました。契約期間は12年で、契約金を含む総額は3億2,500万ドルに達しています。これは日本人選手として史上最高額であり、メジャーリーグ全体でも投手としては過去最大規模の契約となりました。
この契約には、契約金として5,000万ドルが含まれており、年俸とは別に一括で支払われる形です。また、契約にはオプトアウト条項が設定されており、6年目終了後に本人の意思で契約を解除できる仕組みが盛り込まれています。これにより、選手側にも柔軟な選択肢が与えられています。
契約の背景には、山本が日本プロ野球で圧倒的な成績を残してきたことがあり、ドジャースは即戦力としてだけでなく、長期的なチームの柱としての役割を期待しています。12年という長期契約は、球団が山本の安定性と将来性に強い信頼を寄せていることの表れです。
年俸が段階的に上がる仕組みとは

山本由伸がドジャースと結んだ12年契約には、年俸が徐々に上昇していく「バックロード型」の構造が採用されています。これは契約初期の数年間は年俸を抑え、契約後半に向けて金額が増えていく設計です。2024年の初年度は年俸が5,500万ドルと比較的低めに設定されており、2025年には1,000万ドルに上昇しています。以降も段階的に増額される予定です。
このような仕組みは、球団が年俸総額を管理しやすくするための工夫であり、同時に選手の成績や貢献度に応じて報酬を調整する意図も含まれています。特に大型契約では、初年度に契約金を一括で支払うケースが多く、年俸部分は抑えられる傾向があります。山本の場合も、契約金として5,000万ドルが初年度に支払われており、年俸と合わせて総報酬は高水準に達しています。
また、契約には6年目と8年目にオプトアウト条項が設定されており、選手が契約を途中で解除できる権利を持っています。この条項があることで、契約後半に向けて年俸が高くなる設計は、選手が契約を継続するインセンティブにもなります。球団としても、選手のパフォーマンスが維持される限り、高額年俸を支払う価値があると判断していることがうかがえます。
このような段階的な年俸構造は、選手と球団の双方にとってメリットがあり、長期契約を円滑に運用するための重要な要素となっています。
初年度年俸が抑えられた理由
山本由伸がドジャースと結んだ契約では、初年度の年俸が比較的低めに設定されています。これは、球団が財務面での柔軟性を確保するための戦略の一環です。特に、ドジャースは同時期に大谷翔平との大型契約も締結しており、年俸総額の管理が重要な課題となっていました。
初年度の年俸は約500万ドルとされており、これは契約全体の規模から見ると控えめな水準です。ただし、契約金として5,000万ドルが別途支払われており、実質的な報酬は初年度から非常に高額です。契約金は一括で支払われるため、年俸とは別枠で処理され、球団の年俸総額には含まれない扱いとなります。
また、年俸を抑えることで、球団はラグジュアリータックス(贅沢税)の対象となる年俸総額を低く抑えることができます。これにより、将来的な補強や他選手との契約にも余裕を持たせることが可能になります。山本の契約は、球団の財務戦略と選手への高評価を両立させた設計といえます。
このような構造は、選手にとってもメリットがあります。契約金が保証されていることで、初年度の年俸が低くても総報酬には満足できる水準が確保されており、球団との信頼関係を築くうえでも安定したスタートが切れる仕組みとなっています。
大谷翔平との契約構造の違い

山本由伸と大谷翔平はともにロサンゼルス・ドジャースに所属していますが、契約の構造には大きな違いがあります。山本は12年総額3億2,500万ドルの契約で、年俸は契約初期に抑えられ、後半に向けて増額される「バックロード型」の設計です。これは年を追うごとに報酬が上がる仕組みで、選手の成績や貢献度に応じて報酬を調整する意図が込められています。
一方、大谷翔平の契約は10年総額7億ドルという史上最高額ですが、年俸の大部分が契約後半に支払われる「後払い型」の構造になっています。初年度の年俸は200万ドルに設定されており、残りの報酬は契約期間終了後に分割して支払われる仕組みです。この方式により、球団は現在の年俸総額を抑えることができ、贅沢税の対象額を軽減する効果があります。
山本の契約には契約金として5,000万ドルが初年度に支払われる一方、大谷の契約には契約金は含まれていません。また、山本には6年目と8年目にオプトアウト条項が設定されており、契約途中で自由契約になる選択肢が与えられています。大谷の契約にはこのような条項はなく、10年間の契約が固定されています。
このように、山本は即戦力としての期待を受けて年俸が段階的に上昇するスタイルで契約されており、大谷は球団の財務戦略に配慮した後払い型の契約で、長期的なチーム運営に貢献する形となっています。
年俸に含まれる契約金の扱い
山本由伸がドジャースと結んだ契約には、契約金として5,000万ドルが含まれています。この契約金は年俸とは別枠で支払われる一時金であり、選手獲得のためのインセンティブとして機能します。2024年の初年度に全額が支払われることになっており、報酬の中でも特に大きな比重を占めています。
契約金は、選手が球団と契約する際に提示される保証金のようなもので、年俸のように毎年分割して支払われるものではありません。山本の場合は、契約金のうち2,000万ドルが2月1日までに、残りの3,000万ドルが7月1日までに支払われる予定です。このような支払いスケジュールは、球団の財務計画に合わせて設計されており、選手にとっても早期にまとまった報酬を受け取れるメリットがあります。
契約金は年俸とは異なる扱いとなるため、球団の年俸総額や贅沢税の計算には含まれません。そのため、球団は財務上の負担を抑えつつ、選手に対して高額な報酬を提示することが可能になります。山本の契約は、こうした制度を活用した典型的な例といえます。
また、契約金の存在は、球団が選手に対してどれだけの評価をしているかを示す指標にもなります。年俸は毎年の成績や貢献度に応じて変動しますが、契約金は契約時点での期待値や将来性を反映した金額です。山本に対して5,000万ドルという高額な契約金が支払われたことは、球団が彼を長期的な戦力として見込んでいる証といえます。
オプトアウト条項の意味と影響

山本由伸がドジャースと結んだ契約には、2度のオプトアウト条項が盛り込まれています。これは、契約期間中に選手が一定のタイミングで契約を解除できる権利を持つ仕組みです。具体的には、6年目終了時(2029年シーズン後)と8年目終了時(2031年シーズン後)にオプトアウトを行使することが可能です。
この条項は、選手にとって将来的な選択肢を広げる重要な要素です。例えば、契約期間中に成績が飛躍的に向上した場合、より高条件の契約を他球団と結ぶチャンスが生まれます。また、球団の方針や環境が変化した際に、選手が自らのキャリアを見直す機会にもなります。
ただし、オプトアウトには条件が設定されており、山本が2029年までに右肘の靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた場合や、134日以上連続で負傷者リストに入った場合は、オプトアウトのタイミングが2年後ろ倒しされます。つまり、通常よりも遅い時期に契約解除の権利が発生することになります。
また、契約期間中に他球団へトレードされた場合も、シーズン終了後にオプトアウト権が発生します。これは、選手が環境の変化に柔軟に対応できるよう配慮された設計です。
オプトアウト条項は、選手の将来設計に自由度を持たせる一方で、球団にとっては契約の安定性に影響を与える可能性もあります。そのため、契約内容には年俸の増額や特典の充実など、選手が契約を継続したくなるような工夫が施されています。
年俸推移から見える球団の戦略
山本由伸がドジャースと結んだ12年契約は、年俸が段階的に上昇する構造になっています。2024年の初年度は約500万ドルと控えめな設定ですが、2025年には1,000万ドル、2026年には1,500万ドルと、毎年増額される設計です。契約後半には2,000万ドルを超える年俸が予定されており、球団の長期的な戦力計画が反映されています。
このような年俸推移は、球団が山本を即戦力としてだけでなく、将来のチームの中心選手として位置づけていることを示しています。年俸が段階的に上がることで、選手の成績や貢献度に応じた報酬が保証され、モチベーションの維持にもつながります。
また、契約初期に年俸を抑えることで、球団は贅沢税の対象となる年俸総額を管理しやすくなります。これは、大谷翔平など他の大型契約選手とのバランスを取るうえでも重要な要素です。山本の契約は、財務面と戦力面の両方を考慮した設計となっており、球団の戦略的な意図が色濃く表れています。
さらに、年俸の上昇に合わせてオプトアウト条項が設定されている点も注目されます。6年目と8年目に契約を解除できる権利があることで、選手側にも柔軟な選択肢が与えられ、球団は契約を継続してもらうために年俸を高く設定する必要があります。これは、選手の流出を防ぎつつ、長期的な関係を築くための工夫といえます。
山本の年俸推移は、単なる報酬の変化ではなく、球団の将来設計や選手への信頼、財務戦略が複合的に絡み合った結果として形成されています。
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山本由伸の年俸から読み解く評価軸
投手としての成績と年俸の関係

山本由伸はオリックス時代から安定した成績を残し続けてきた投手です。プロ入り3年目の2019年には先発ローテーションに定着し、防御率1.95を記録。以降も毎年のように最多勝、最優秀防御率、最多奪三振などのタイトルを獲得し、2021年には18勝・防御率1.39・206奪三振という圧倒的な成績で沢村賞を受賞しました。
2022年も15勝・防御率1.68・205奪三振、2023年には16勝・防御率1.21と、3年連続で防御率1点台を維持しています。これらの数字は、単なる好成績ではなく、長期的な安定感と支配力を示すものであり、球団からの信頼を裏付ける要素となっています。
このような成績が年俸に直結しており、オリックス時代の年俸は2017年の500万円から、2023年には6億5,000万円にまで上昇しました。特に2021年以降は、毎年1億円以上の増額が続いており、タイトル獲得やチームへの貢献度が評価されていることがわかります。
メジャー移籍後も、2025年シーズンには30試合登板で12勝8敗、防御率2.49、奪三振201という成績を残しています。奪三振率は29.4%、被打率は.183と、メジャーでも高いレベルで通用していることが数字に表れています。これらの成績は、年俸が段階的に上昇する契約構造にも反映されており、2025年には1,000万ドル、2026年には1,200万ドル、2027年以降は2,600万ドル以上に設定されています。
山本の年俸は、単なる報酬ではなく、これまでの実績と将来への期待が込められた評価の証です。安定した成績を継続していることが、球団からの高い評価につながり、年俸にも反映されているといえます。
球団が重視した能力とは何か
山本由伸がドジャースに高く評価された理由は、単なる成績の良さだけではありません。球団が特に注目したのは、精密な制球力と試合を組み立てる能力、そして疲労の中でも安定したパフォーマンスを維持できるスタミナです。これらは、メジャーリーグの長いシーズンを戦い抜くうえで不可欠な要素です。
山本はNPB時代から四球の少なさが際立っており、2023年には防御率1.21、WHIP(1イニングあたりの走者数)0.88という数字を記録しています。これは、無駄な走者を出さずに試合をコントロールできる証であり、メジャーでも通用すると判断されました。実際、ドジャース移籍後も奪三振率は29%を超え、被打率は.183と、打者を圧倒する投球を続けています。
また、山本はポストシーズンでも連投や中0日での登板をこなし、ワールドシリーズでは第2戦と第6戦で先発し、いずれも好投を見せました。特に第6戦では6回1失点の粘投でチームを勝利に導き、監督からも「彼は仕事を果たした」と称賛されています。こうした精神力とスタミナは、球団が長期契約を結ぶうえで重要な判断材料となりました。
さらに、山本の投球フォームは独特で、上半身を突っ込ませながら左足を突っ張って踏み込むスタイルを採用しています。これは従来の理論とは異なるものでありながら、安定した制球と球速を両立させており、球団はその技術的な柔軟性にも注目しています。
ドジャースは、山本のように試合を作れる投手を長期的な戦力として位置づけており、年俸にもその評価が反映されています。単なる速球派ではなく、状況に応じて投球を組み立てられる知性と技術が、球団の信頼を勝ち取った要因です。
年俸に反映された安定感の価値

山本由伸はプロ入り以来、毎年安定した成績を残してきた投手です。オリックス時代には、2019年から2023年までの5年間で防御率がすべて2点台以下、特に2021年以降は3年連続で1点台を記録しています。勝利数も毎年2桁を維持し、最多勝や最優秀防御率、沢村賞などのタイトルを複数回獲得しています。
こうした安定感は、球団にとって非常に重要な評価ポイントです。特に先発投手は、シーズンを通してローテーションを守り、規定投球回数をクリアすることが求められます。山本は2021年から2023年まで、毎年150イニング以上を投げており、故障による長期離脱もありませんでした。
メジャー移籍後の2025年シーズンでも、30試合に登板して173.2イニングを投げ、12勝8敗、防御率2.49という安定した成績を残しています。奪三振は201、与四球は59と、制球力とスタミナの両面で高い評価を受けています。これらの数字は、球団が山本を長期契約の対象とした根拠となっており、年俸の上昇にも直結しています。
ドジャースは、故障リスクの少ない投手を長期的な戦力として位置づける傾向があり、山本のように毎年安定したパフォーマンスを発揮できる選手には、契約金や年俸でその価値を明確に示します。2024年の年俸は5,500万ドル、2025年には1,000万ドル、以降は2,600万ドル以上に設定されており、球団の信頼度が数字に表れています。
安定感は、単に成績が良いというだけでなく、チームの戦略やシーズン運営において欠かせない要素です。山本のような投手は、毎週の登板を計算できる存在として、球団の計画に組み込まれやすく、その結果として年俸にも反映されるのです。
年俸と登板数・イニング数の相関
山本由伸は、プロ入り以来、毎年安定して多くのイニングを投げ続けている投手です。オリックス時代には、2019年から2023年までの5シーズン連続で規定投球回をクリアし、2021年には193.2回、2022年には193回、2023年には171回を記録しています。これらの数字は、先発投手としての信頼性と耐久性を示すものであり、球団が長期契約を結ぶうえで重要な判断材料となっています。
メジャー移籍後もその傾向は続いており、2024年には18試合で90イニング、2025年には30試合で173.2イニングを投げています。特に2025年は、シーズンを通してローテーションを守り抜き、12勝8敗、防御率2.49という安定した成績を残しました。これだけのイニングを投げられる投手は、チームにとって計算しやすく、シーズンの戦略を立てるうえで欠かせない存在です。
登板数とイニング数が安定している投手は、故障リスクが低く、試合を作る力があると評価されます。山本はその両方を兼ね備えており、年俸にもその信頼性が反映されています。2024年の年俸は約550万ドル、2025年には1,000万ドルに上昇し、以降も段階的に増額される契約構造となっています。これは、球団が山本の登板数とイニング数を高く評価している証です。
また、登板数が多い投手は、ブルペンの負担を軽減し、チーム全体の投手運用にも好影響を与えます。山本のように毎週の登板を安定してこなせる投手は、シーズンを通しての勝率にも直結するため、年俸の上昇は当然の結果といえます。
年俸と奪三振率の関連性

山本由伸はNPB時代から高い奪三振能力を持つ投手として知られており、メジャー移籍後もその特徴は変わっていません。2025年シーズンでは、30試合に登板して201奪三振を記録し、奪三振率は29.4%に達しています。これは、打者の約3人に1人を三振で打ち取っている計算になり、メジャーでもトップクラスの水準です。
奪三振率は、投手がどれだけ打者を圧倒できるかを示す重要な指標です。特にメジャーリーグでは、球速や変化球のキレだけでなく、打者との駆け引きに勝てるかどうかが評価の対象となります。山本はNPB時代にも、2021年から2023年にかけて毎年180個以上の奪三振を記録しており、制球力と球威のバランスが取れた投球スタイルが高く評価されてきました。
このような奪三振能力は、年俸にも直接的に反映されています。ドジャースとの契約では、2024年の年俸が5,500万ドル、2025年には1,000万ドルに上昇し、以降も段階的に増額される設計となっています。奪三振率が高い投手は、ピンチでも自力でアウトを取れるため、試合の流れを変える力を持っています。球団にとっては、勝利に直結する能力であり、報酬面でもその価値が認められる傾向があります。
また、山本はポストシーズンでも高い奪三振能力を発揮しており、ワールドシリーズ第2戦では9回を投げて8奪三振、リーグ優勝決定シリーズ第2戦でも7奪三振を記録しています。こうした大舞台での実績は、年俸の評価にも大きく影響します。
奪三振率は、単なる数字ではなく、投手の支配力と安定感を示す指標です。山本のように高い奪三振率を維持できる投手は、球団からの信頼も厚く、年俸の上昇にもつながるのです。
年俸と防御率の推移比較
山本由伸はプロ入り以降、毎年のように安定した防御率を記録してきた投手です。オリックス時代の2019年には防御率1.95、2020年は2.20、2021年には1.39とさらに向上し、2022年は1.68、2023年には1.21という驚異的な数字を残しています。これらの成績は、いずれもリーグトップクラスであり、タイトル獲得にもつながっています。
この安定した防御率は、年俸の上昇に直結しています。2019年の年俸は4,000万円でしたが、2021年には1億5,000万円、2022年には3億7,000万円、2023年には6億5,000万円と、成績に比例して右肩上がりに推移しています。特に防御率が1点台を維持している期間は、年俸の増加幅も大きくなっており、球団からの評価が数字に表れています。
メジャー移籍後もその傾向は続いており、2024年は防御率3.00、2025年には2.49と、メジャーでも安定した投球を見せています。年俸は2024年に550万ドル、2025年には1,000万ドルに上昇しており、今後も成績に応じて段階的に増額される契約構造となっています。
防御率は、投手がどれだけ失点を抑えられるかを示す指標であり、チームの勝利に直結する要素です。山本のように毎年安定して低い防御率を維持できる投手は、球団にとって安心して起用できる存在であり、長期契約や高額年俸の対象となるのは自然な流れです。
年俸とチーム内ポジションの変化

山本由伸はオリックス時代から先発ローテーションの中心として活躍し、2021年から2023年にかけては球団の絶対的エースとして君臨していました。毎年のように最多勝や最優秀防御率などのタイトルを獲得し、チームの勝利に直結する存在として評価されてきました。こうした役割の変化は、年俸の上昇にも明確に表れています。2019年の年俸は4,000万円でしたが、2023年には6億5,000万円に達しています。
ドジャース移籍後も、山本は先発ローテーションの中核を担う存在として起用されています。2024年は18試合に登板し、7勝2敗、防御率3.00という成績を残しました。翌2025年には30試合に登板し、12勝8敗、防御率2.49と、メジャーでも安定したパフォーマンスを発揮しています。これにより、チーム内での立ち位置はさらに強固なものとなり、エース格としての役割が定着しつつあります。
チーム内でのポジションが上がるにつれて、年俸も段階的に増加しています。2024年の年俸は550万ドル、2025年には1,000万ドルに上昇し、2026年以降はさらに高額な報酬が予定されています。これは、球団が山本を長期的な戦力として見込んでいることの表れであり、年俸がその期待値を反映しているといえます。
また、ポストシーズンでは重要な試合での先発起用が続いており、ワールドシリーズ第2戦と第6戦ではいずれも先発を任され、好投を見せています。こうした大舞台での起用は、チーム内での信頼度の高さを示しており、今後も中心的な役割を担うことが予想されます。
山本のように、チーム内でのポジションが明確に上がっていく選手は、年俸にもその変化が反映されやすく、球団の戦略や評価が数字に表れる形となっています。
年俸から見える将来の期待値
山本由伸がドジャースと結んだ12年総額3億2,500万ドルの契約は、MLB投手史上最高額であり、球団が彼に対して並々ならぬ期待を寄せていることを示しています。この契約は単なる報酬ではなく、将来への投資としての意味合いが強く、球団が山本を長期的な柱として見込んでいることがうかがえます。
年俸の構造はバックロード型で、契約初期は比較的抑えられた金額からスタートし、後半に向けて大きく上昇する設計です。これは、選手の成長や実績に応じて報酬を増やす意図が込められており、球団が山本の将来的な活躍に強い期待を抱いていることの表れです。特に、サイ・ヤング賞級のパフォーマンスを視野に入れていると考えられます。
2025年シーズンの成績では、30試合登板で12勝8敗、防御率2.49、奪三振201という安定した数字を残しており、ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補にも名前が挙がっています。奪三振率はリーグ5位、開幕からローテーションを守り続ける安定感も評価されており、球団の期待に応える形で実績を積み重ねています。
また、契約には出来高報酬も含まれており、登板数や受賞歴などに応じて追加報酬が発生する仕組みになっています。これは、球団が山本の将来的なタイトル獲得やリーグトップクラスの活躍を見込んでいることを示す要素です。
年俸は単なる報酬ではなく、球団が選手に対してどれだけの信頼と期待を寄せているかを示す指標でもあります。山本の契約は、将来のサイ・ヤング賞獲得や球団の中心選手としての活躍を前提としたものであり、その期待値の高さが年俸に反映されているのです。
山本由伸の年俸から読み取れる評価と展望
- オリックス時代は年俸が毎年着実に上昇した
- ドジャースとの契約は12年の長期契約である
- 契約金は年俸とは別に高額で支払われている
- 初年度年俸は抑えられ財務戦略が反映されている
- 年俸は段階的に上昇するバックロード型構造
- 大谷翔平とは異なる年俸支払い方式を採用
- オプトアウト条項により選手側の選択肢が広い
- 年俸推移は球団の長期的な戦力計画を示している
- 安定した成績が年俸評価に直結している
- 奪三振率の高さが支配力として評価されている
- 登板数とイニング数が信頼性の証となっている
- 防御率の安定が年俸上昇の根拠となっている
- チーム内での役割拡大が年俸に反映されている
- 年俸は将来的な活躍への期待値を含んでいる
- 球団は山本由伸にサイ・ヤング級の活躍を期待している
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