【PR】記事内に広告が含まれています
スポンサーリンク

夏すみれって何者?自主興行『NOMADS’』からコンカフェまで!リング外でも輝く理由

ajya 芸能
スポンサーリンク

プロレスラー夏すみれは、試合だけでなく企画や発信、店舗運営など多方面で活躍しています。フリーランスとして団体に縛られず、自主興行『NOMADS’』の立ち上げやプロレスリング・ノアへの参戦、メキシコ遠征などを通じて、独自のスタイルを築いてきました。

衣装やメイクには心理やテーマが込められ、SNSやnoteでは率直な言葉で業界への視点を発信。ナツバーではファンとの交流を演出し、表現者としての幅を広げています。彼女の活動には、プロレスへの深い思いと、伝える力が宿っています。その魅力をひもとく手がかりが、ここにあります。

【この記事のポイント】

  • 自主興行『NOMADS’』でフリー選手の可能性を示した活動内容
  • プロレスリング・ノアやメキシコ遠征での挑戦と存在感
  • ナツバー運営を通じたファンとの交流と企画力
  • 衣装やメイクに込めた心理表現と視覚演出の工夫


▶▶ 女子プロレス関連の雑誌をアマゾンでチェックしてみる


スポンサーリンク

夏すみれって何者?経歴と人物像を解説

本名とリングネームの由来

夏すみれの本名は卜部夏紀です。プロレスラーとしてのキャリア初期には本名で活動していましたが、2014年に現在のリングネーム「夏すみれ」へと改名しました。この名前には、いくつかの意味が込められています。

まず、「夏」はもともと彼女のニックネームとして親しまれていた呼び名です。そして「すみれ」は、彼女自身が好んでいた花の名前に由来しています。白と紫の色合いを持つこの花に惹かれたことがきっかけで、コスチュームの配色にもそのイメージを取り入れています。改名は単なる芸名の変更ではなく、「新しい自分になるための願掛け」として行われたものでした。

この名前には、季節の明るさと花の可憐さ、そして芯のある強さが重ねられており、彼女のプロレスラーとしてのスタイルや表現とも深く結びついています。実際に、リング上での存在感や言動、衣装のデザインに至るまで、リングネームが体現するイメージが一貫して反映されています。

デビュー戦と初期の団体所属

夏すみれは2013年10月30日、プロレスリングWAVEの後楽園ホール大会で華名(現ASUKA)を相手にデビューしました。この試合はワキ固めでギブアップ負けとなりましたが、WAVE旗揚げ以来初の生え抜き新人として注目を集めるスタートとなりました。デビュー当時は本名の卜部夏紀名義で活動しており、団体の期待を背負ってリングに立っていました。

その後、WAVEを中心に活動を続けながら、2017年にはフリーランスへと転向します。スターダムへの参戦はこの時期以降であり、スターダム所属としてのデビューではありません。スターダムではユニット「バイオレット・エヴァーガーデン」に参加し、華やかな衣装と挑発的な言動で存在感を示しました。リング上ではコミカルな動きとセクシーな演出を織り交ぜ、観客の視線を集めるスタイルを確立していきました。

初期の活動では、GAMIとの師弟関係や同期とのタッグ・対戦を通じて、プロレスラーとしての基礎を築いていきました。試合内容だけでなく、バックステージでのコメントやSNSでの発信も話題となり、徐々に個性派レスラーとしての立ち位置を確立していきます。

フリー転向後の活動の広がり

夏すみれは2017年10月にプロレスリングWAVEを退団し、フリーランスとしての活動を開始しました。団体に所属しないという選択は、プロレス界では挑戦的な道でもありますが、彼女はその立場を活かして多彩な展開を見せています。

フリー転向後は、スターダムやアイスリボン、SEAdLINNNGなど、女子プロレス団体を中心に幅広く参戦しました。団体ごとのカラーに合わせて柔軟にスタイルを変えながらも、自身の個性を失わない姿勢が印象的です。試合だけでなく、バックステージでのコメントやSNSでの発信も含めて、独自の世界観を築いてきました。

また、国内だけでなく海外にも活動の場を広げ、メキシコではルチャリブレ・ワールドカップに出場するなど、国際的な舞台でも経験を積んでいます。言語や文化の違いを乗り越えて挑戦する姿勢は、フリーランスとしての自由さと覚悟を感じさせます。

2022年には、自主興行『NOMADS’』を立ち上げ、フリーランスの女子レスラーが集う場を創出しました。この興行は、団体に所属しない選手が周年記念や復帰戦を行える場として機能し、業界内でも大きな反響を呼びました。企画・広報・出演を兼任するなど、プロレスラーとしてだけでなく、プロデューサーとしての手腕も発揮しています。

フリーという立場を選んだことで、団体の枠にとらわれない自由な活動が可能となり、試合スタイルや表現の幅も広がりました。その柔軟さと行動力が、プロレス界に新しい価値観をもたらしています。

自主興行『NOMADS’』の立ち上げ

夏すみれは2022年、フリーランスの女子プロレスラーによる自主興行『NOMADS’』を立ち上げました。この企画は、団体に所属しない選手たちが自らの意思で集まり、自由なスタイルで試合を行う場として構想されたものです。第1回大会は新宿FACEで開催され、雪妃真矢、星月芽依、山下りならとともに中心メンバーとして運営に携わりました。

『NOMADS’』は単なる試合興行ではなく、フリーランスという立場の可能性を広げる挑戦でもあります。団体に属していないことで試合機会が限られる選手たちが、自分たちの手で舞台を作り上げるという姿勢は、多くのファンや関係者の共感を呼びました。夏すみれはこの興行において、企画・広報・出演のすべてを担い、運営面でも中心的な役割を果たしています。

大会では、周年記念や復帰戦など、個々の選手にとって特別な意味を持つ試合が組まれ、観客との距離が近い空間づくりにも力が注がれました。演出や進行にも細やかな工夫が施され、プロレスの枠を超えた表現の場としても機能しています。

その後も『NOMADS’』は継続的に開催され、2023年には第2回・第3回大会が行われました。参加選手の幅も広がり、フリーランス女子プロレスの象徴的なプラットフォームとして定着しつつあります。夏すみれ自身も、他選手の引退や節目に合わせて自主興行を企画するなど、個人の枠を超えた行動力を見せています。

この取り組みは、プロレス界における新しい働き方や表現の可能性を示すものであり、夏すみれのキャリアにおいても重要な転機となっています。

プロレスリング・ノアへの参戦

夏すみれは2023年からプロレスリング・ノアに定期的に参戦しています。ノアは男子選手が中心の団体として知られていますが、彼女はその中でも強い個性と存在感を発揮し、注目を集めています。

初参戦は2023年4月16日、仙台で開催された「ABEMA presents GREEN JOURNEY 2023」での雪妃真矢とのシングルマッチでした。この試合では、女子選手同士の対戦ながらもノアの本興行に組み込まれ、団体の枠を越えた試みとして話題になりました。その後も複数の大会に登場し、6人タッグマッチなどにも参加しています。

ノアでの活動は試合内容だけでなく、バックステージでのコメントや振る舞いにも注目が集まっています。男子選手が多く所属する環境の中で、女性としての視点や言葉を交えながら、独自の立ち位置を築いています。SNSではノア参戦に関する発信も積極的に行っており、ファンとの交流を通じて団体内外での認知を広げています。

また、ノアの公式サイトにも選手紹介が掲載されており、フリーランスでありながら団体の一員として扱われるほどの信頼を得ています。試合では華やかな衣装と挑発的な言動を交えつつ、技術面でも安定したパフォーマンスを見せており、男子中心の団体においても違和感なく溶け込んでいます。

このような活動は、女子プロレスの可能性を広げるだけでなく、団体の垣根を越えた交流の象徴とも言える存在となっています。

メキシコ遠征と国際舞台での挑戦

夏すみれは2016年6月、メキシコのプロレス団体AAAが主催するルチャリブレ・ワールドカップ「ヴィクトリア」に出場するため、メキシコ遠征を行いました。この大会は世界各国から選手が集まり、男女それぞれの部門でチーム戦を行う国際的なイベントです。彼女は日本代表として女子部門に参加し、現地のルチャ・リブレ文化に触れながら試合を重ねました。

ルチャ・リブレは空中技やスピード感のある展開が特徴で、日本のプロレスとは異なるスタイルです。夏すみれはこの文化に戸惑いながらも、現地での試合を通じて自らの表現を模索しました。試合はテレビ中継もされ、メキシコ国内での注目度も高く、彼女の存在は現地メディアにも取り上げられました。

遠征中は、試合だけでなく現地の選手やスタッフとの交流も積極的に行い、言葉の壁を越えてプロレスを通じたコミュニケーションを築いていきました。SNSでは現地の様子や心境を発信し、海外ファンとのつながりも広がりました。日本での活動とは異なる環境に身を置くことで、視野が広がり、プロレスラーとしての価値観にも変化が生まれたとされています。

この経験は、後の自主興行や団体横断的な活動にも影響を与えており、夏すみれにとって重要な転機となりました。国境を越えて試合をすることの意味や、プロレスが持つ普遍的な力を実感する機会となった遠征は、彼女のキャリアに深く刻まれています。

肩の怪我と復帰までの道のり

夏すみれは2020年に肩関節の反復性脱臼により、長期欠場を余儀なくされました。これは入門当初に患った亜脱臼が癖となり、長年のダメージが蓄積された結果、関節唇や骨に損傷が見られる状態にまで悪化したためです。治療には手術が必要となり、試合活動を一時的に停止してリハビリに専念することとなりました。

欠場中はプロレスの情報から距離を置き、精神的にも大きな揺らぎを経験しました。リングを離れた生活の中で、自分の存在意義やプロレスとの向き合い方を見つめ直す時間が続きました。その間、SNSやnoteでの発信は控えめながらも継続され、ファンとのつながりを保ち続けていました。

復帰のきっかけとなったのは、若手選手のデビューにまつわるエピソードでした。自身の試合を見てプロレスラーを志したという話を耳にしたことで、過去の活動が誰かの背中を押していたことを実感し、再びリングに立つ決意を固めました。復帰戦は2022年の『NOMADS’』興行で行われ、2年ぶりの試合ながらも堂々とした姿を見せました。

復帰後は、以前にも増して表現力と精神的な強さが際立つようになり、試合内容にも深みが加わりました。怪我を乗り越えた経験が、彼女の言葉や振る舞いにも影響を与え、観客との関係性にも新たな温度感が生まれています。リング上での動きだけでなく、プロレスに対する姿勢そのものが変化したことが、現在の活動に色濃く反映されています。

コスチュームや技へのこだわり

夏すみれは、リングに立つ際の衣装に強いこだわりを持っています。自身のイメージカラーである白と紫を基調としたワンピース型のコスチュームは、彼女の個性を際立たせる重要な要素です。素材やシルエット、装飾の配置に至るまで細部に気を配り、視覚的な印象と動きやすさの両立を追求しています。衣装のデザインには自ら関与しており、アパレル業界の経験を持つ制作者との協力のもと、ステージ衣装としての完成度を高めています。

コスチュームは単なる装いではなく、試合のテーマや心理状態を反映する表現手段でもあります。大会ごとに色味やディテールを変えることで、観客に対してメッセージ性を持たせる工夫が施されています。例えば、復帰戦では柔らかさと力強さを兼ね備えたデザインが採用され、再出発への意志が感じられる仕上がりとなっていました。

技に関しても、夏すみれは独自性を重視しています。代表的なフィニッシュ技「妖乱」は、変形フィッシャーマンズDDTであり、見た目のインパクトと技の決定力を兼ね備えています。また、渋谷シュウから継承した「トゥービーコンティニュード」や、シャイニング・ウィザードなど、技の選定にはストーリー性と継承の意味が込められています。

試合スタイルは、コミカルな動きとシリアスな展開を織り交ぜる構成が特徴で、観客を巻き込むような演出が多く見られます。技の使い方にも工夫があり、相手との関係性や試合の流れに応じて変化をつけることで、試合全体に物語性を持たせています。

衣装と技の両面において、夏すみれはプロレスを「見せる」だけでなく「伝える」手段として捉えており、その姿勢が彼女の試合に深みを与えています。

▶▶ 女子プロレス関連の雑誌をアマゾンでチェックしてみる


夏すみれって何者?現在の活動と発信内容

SNSやnoteでの発信スタイル

夏すみれは、X(旧Twitter)やnoteを通じて、試合告知にとどまらず幅広い内容を発信しています。SNSでは、日常の出来事や心の動き、プロレス界に対する率直な意見などを、ユーモアや皮肉を交えながら投稿しています。短文での鋭い言葉選びが特徴で、時に挑発的でありながらも、読者との距離を意識した柔らかさも感じられます。

noteでは、より長文での発信が中心となり、過去の経験や心情の変化、業界への問題提起などが綴られています。文章は感情の起伏をそのまま言葉にしたような構成で、読み手にとっては彼女の内面に触れるような感覚を覚える内容です。特に「昔々あるところに頭の弱い女がいました」シリーズでは、自身の過去を物語風に描きながら、社会的なテーマや個人的な葛藤を織り交ぜています。

発信のスタイルには一貫して「飾らない率直さ」があり、読者との関係性を築くうえで重要な要素となっています。フォロワーとのやり取りも積極的で、コメントへの返信や引用投稿を通じて、双方向のコミュニケーションを大切にしています。また、noteでは試合の裏話や復帰までの心境など、SNSでは語りきれない深い内容が展開されており、ファンにとっては貴重な読み物となっています。

このように、SNSとnoteを使い分けながら、夏すみれは自身の活動や思考を多面的に発信しています。試合だけでは見えない部分を言葉で伝えることで、プロレスラーとしての存在感をより強く印象づけています。

プロレスコンカフェ「ナツバー」の運営

夏すみれは東京・新宿二丁目で、プロレスをテーマにしたコンセプトカフェ「ナツバー」を運営しています。この店舗は、週のうち数日間をバー「TANTRA」として営業し、残りの日に夏すみれが「ナツバー」として開店するスタイルを取っています。現役女子プロレスラーが店主を務めるというユニークな形態で、プロレスファンを中心に注目を集めています。

ナツバーでは、プロレスに関連したイベントや企画が頻繁に開催されており、選手との交流や限定メニューの提供など、来店者が楽しめる工夫が随所に施されています。周年記念イベントでは、現役選手やドラァグクイーン、DJ、ポールダンサーなど多彩な出演者が集まり、プロレスとカルチャーを融合させたエンターテインメント空間が展開されました。

店内では、プロレスの入場曲が流れる中で飲食を楽しむことができ、時には乱入劇やゲリラオファーといった演出も行われるなど、リング外でもプロレスの臨場感を味わえる場となっています。こうした演出は、プロレスを知らない人にも親しみやすく、カルチャーイベントとしての側面も持ち合わせています。

夏すみれ自身が店に立ち、接客や企画運営を行うことで、ファンとの距離が近い空間が生まれています。SNSでは営業日やイベント情報を発信しており、来店者との交流も積極的に行われています。プロレスラーとしての活動と並行して店舗を運営する姿勢は、表現者としての幅広さを感じさせるものです。

ナツバーは、プロレスの魅力を日常の中に取り込む場として機能しており、ファンにとっては試合会場とは異なる形で選手とつながる貴重な場所となっています。

デザインや企画業への関心

夏すみれはリング外でも表現活動に積極的で、デザインや企画業への関心を強く持っています。試合用コスチュームのデザインに関与するだけでなく、グッズ制作やイベント構成にも深く関わっており、プロレスラーとしての枠を超えた活動を展開しています。

グッズ制作では、自身のイメージカラーや言葉選びにこだわったアイテムを展開しており、Tシャツやタオル、ポーチなどのアパレル系から、ステッカーや小物ケースといった雑貨まで幅広いラインナップを手がけています。素材や形状、使い勝手にまで配慮されたデザインは、ファンの生活に自然に溶け込むよう工夫されています。

イベント構成においても、ナツバーの周年記念企画や自主興行『NOMADS’』などで、演出や進行の細部にまで関与しています。出演者の選定、演目の構成、空間演出など、来場者の体験を重視した設計が特徴です。プロレスの試合だけでなく、音楽やパフォーマンスを融合させたイベントづくりに取り組むことで、表現の幅を広げています。

こうした活動は、プロレスを軸にしながらも、カルチャーやファッション、エンタメ業界との接点を生み出しており、夏すみれ自身の世界観を多角的に発信する手段となっています。リング上の姿だけでなく、企画者・クリエイターとしての顔も持つことで、ファンとの関係性にも新たな深みが加わっています。

同期や後輩との関係性

夏すみれは、プロレスラーとしてのキャリアを通じて、同期や後輩との関係性を大切に築いてきました。2013年にデビューした彼女は、山下りなや小林香萌と同期であり、共に新人時代を過ごした仲間として、現在も交流が続いています。SNSでは、当時の思い出を振り返る投稿や、互いの活動を応援する様子が見られ、長年の信頼関係が感じられます。

後輩との関係では、特に長浜(HIRO’e)との絆が深く、共同生活を通じて育まれた関係性が今も語られています。寮生活では起床から就寝まで常に一緒に過ごし、食事や衣類を分け合うような日々を共有していました。その中で、長浜の気配りや責任感に助けられながら、夏すみれ自身も先輩としての立場を意識するようになったとされています。

現在では、キャリア上の後輩も増えていますが、彼女は一貫して「上下関係よりも人間関係」を重視する姿勢を貫いています。試合やイベントで共演する若手選手に対しては、時に厳しく、時に優しく接することで、信頼を築いています。SNSでは、後輩の活躍を紹介したり、コメントを交わしたりする場面も多く、オープンな交流が印象的です。

また、自主興行『NOMADS’』では、若手選手の起用にも積極的で、彼女自身が試合構成や演出に関与することで、後輩にとっての成長の場を提供しています。こうした姿勢は、単なる先輩後輩の関係を超えて、プロレス界全体の活性化にもつながっています。

夏すみれの人間関係は、リング上のパフォーマンスだけでなく、日常の言葉や行動にも表れており、信頼と尊敬を集める要因となっています。

ファンとの距離感と交流の工夫

夏すみれは、ファンとの交流において独自の距離感を保ちながら、親しみやすさを大切にしています。SNSでは、試合告知やイベント情報だけでなく、日常の思考や感情を率直に綴ることで、フォロワーとの自然な関係性を築いています。投稿にはユーモアや皮肉が交じることもあり、彼女らしい語り口がファンの共感を呼んでいます。

イベントでは、過度な接触を避けつつも、来場者が安心して楽しめる空間づくりに力を入れています。ナツバーの周年記念イベントでは、プロレスラーやパフォーマーが集う中、観客との交流が演出の一部として組み込まれており、距離感を保ちながらも一体感のある雰囲気が生まれています。会場では写真撮影やサイン対応なども行われますが、節度ある対応が徹底されており、誰もが心地よく過ごせるよう配慮されています。

また、自主興行では観客との距離が近い会場を選び、試合後のコメントや物販対応などを通じて、ファンとの接点を丁寧に設けています。その際も、過度なサービス精神に頼ることなく、プロレスラーとしての立場を保ちながら交流する姿勢が印象的です。

SNSでの返信や引用投稿では、感謝の言葉やユーモアを交えたやり取りが見られ、フォロワーとの関係性を築くうえでの工夫が感じられます。一方で、過剰な接近や個人的な関係性を求める声には一定の距離を置く対応をしており、応援する側にとっても安心できる環境が整えられています。

このように、夏すみれはファンとの交流において、開かれた姿勢と適切な距離感を両立させることで、信頼と安心感を生み出しています。プロレスラーとしての表現と、ひとりの人間としての誠実さが交差するその姿勢は、多くの支持を集める理由のひとつとなっています。

自身のキャリアを振り返る言葉

夏すみれは、noteを通じて自身のキャリアを振り返る文章を継続的に発信しています。そこでは、プロレスラーとしての歩みだけでなく、葛藤や迷い、決断の背景が率直に語られており、読み手に深い思索を促す内容となっています。

デビュー当時は運動経験がなく、体育会系の環境に戸惑いながらも、寮生活を通じてプロレスに向き合う日々が綴られています。食事や衣類を他人と分け合いながら過ごした新人時代は、苦労の連続でありながらも、仲間との絆や夢への情熱が支えとなっていたことが語られています。

キャリアの途中では、肩の怪我による長期欠場や、生活の不安定さ、投資話の破談など、リング外での困難にも直面しました。そうした出来事に対しても、感情を包み隠さず言葉にすることで、読者に対して誠実な姿勢を示しています。復帰に至るまでの心の揺れや、再びリングに立つ決意に至るまでの過程は、特に多くの共感を呼んでいます。

また、noteでは「昔々あるところに頭の弱い女がいました」というシリーズを通じて、自身の過去を物語風に描いています。このシリーズでは、社会的なテーマや個人的な体験が交錯し、ユーモアと皮肉を交えながらも、根底には真摯な問いかけが込められています。プロレスという枠を超えた表現者としての姿勢が、文章の端々に表れています。

キャリアを振り返る言葉には、単なる回顧ではなく、未来への視線も含まれています。過去の経験を糧にしながら、今後どのようにプロレスと向き合っていくか、どんな表現をしていくかという問いが、読者にも静かに投げかけられています。

メイクや衣装に込めた表現意図

夏すみれは、試合ごとに異なるテーマや心理状態を視覚的に表現するために、メイクや衣装に細やかな工夫を凝らしています。リングに立つ姿は単なる戦闘スタイルではなく、観客に向けたメッセージとして機能しており、色彩や質感、構成にまで意図が込められています。

衣装は自身のイメージカラーである白と紫を基調に、ワンピース型のシルエットで構成されることが多く、柔らかさと強さを同時に表現しています。素材選びにもこだわりがあり、動きやすさと視覚的な華やかさを両立させるために、軽やかな生地や光沢のある装飾が用いられています。試合の内容や対戦相手に応じて、衣装のディテールを変えることで、物語性を持たせる演出がなされています。

メイクにおいても、試合のテーマや自身の心境を反映させる工夫が見られます。例えば、復帰戦では淡いトーンのアイシャドウと血色感のあるチークを組み合わせることで、再出発への意志と柔らかな決意を表現していました。また、挑発的なキャラクターを演じる際には、濃いリップカラーやシャープなラインを用いて、視線を引きつける印象を強調しています。

YouTubeでは、すっぴんから試合用メイクに仕上げる過程を公開しており、観客がリング上の姿に至るまでの準備を知ることができます。このプロセスを見せることで、メイクが単なる装飾ではなく、戦うための鎧であることを伝えています。

衣装とメイクは、夏すみれにとって自己表現の重要な手段であり、試合の演出を支える要素でもあります。観客はその変化を通じて、試合の背景や彼女の心情を読み取ることができ、観戦の楽しみが広がります。

今後の展望とプロレスへの思い

夏すみれは、プロレスラーとしての活動を軸にしながらも、表現者としての領域を広げる意欲を強く持っています。2025年には、自主興行「さよならの代わりに」を開催し、引退を控えた優宇との関係性を軸にした大会をプロデュースしました。この興行は、単なる試合の場ではなく、個人の思いや関係性を表現する空間として設計されており、プロレスを通じた感情の共有を重視する姿勢が表れています。

今後の活動においては、国内外での試合参戦だけでなく、自主企画やイベントプロデュースにも力を入れていく方針を示しています。これまでにも『NOMADS’』やナツバー周年イベントなどを通じて、団体の枠を越えた表現を実現してきましたが、今後はさらにジャンルを横断した企画にも挑戦する可能性があります。

また、スターダム10周年記念大会では「女子プロレスはスターダムだけじゃない」と語り、業界全体への視野を広げる姿勢を見せています。この発言には、フリーランスとして活動する中で培った経験と、団体に依存しない表現の可能性を信じる思いが込められています。プロレス界の多様性を尊重しながら、自身のスタイルを貫く姿勢は、今後の活動にも一貫して反映されていくと考えられます。

プロレスへの思いは、キャリア初期から現在に至るまで一貫して強く、試合だけでなく言葉や企画、空間演出を通じてその情熱を表現しています。リングに立つことだけがプロレスではないという考えのもと、観客との関係性や社会との接点を意識した活動を続けており、今後もその姿勢は変わらずに継続されていく見込みです。

夏すみれって何者?多面的な活動から見える輪郭

  • 本名は卜部夏紀で2013年にプロレスデビュー
  • リングネームは花と色彩に由来し改名に願掛けを込めた
  • 初期はWAVE所属で華名との試合でデビュー
  • フリー転向後は複数団体に参戦し活動の幅を拡大
  • 自主興行『NOMADS’』を立ち上げ企画運営も担う
  • プロレスリング・ノアに定期参戦し男子団体でも活躍
  • メキシコ遠征でルチャ文化に触れ国際経験を積んだ
  • 肩の怪我による欠場を経て復帰戦で成長を示した
  • コスチュームは自ら関与し色彩と機能性を両立
  • 技には継承と独自性を込めた構成が見られる
  • SNSでは率直な言葉で業界への視点を発信
  • ナツバーではプロレスとカルチャーを融合した空間を運営
  • グッズ制作やイベント構成にも積極的に関与している
  • 同期や後輩との関係性を大切にし信頼を築いている
  • ファンとの交流では節度と親しみやすさを両立
  • noteではキャリアを振り返り思考の深さを伝えている
  • メイクや衣装に心理やテーマを込め視覚演出に活かす
  • 今後は国内外での活動と表現の拡張に意欲を示している



▶▶ 女子プロレス関連の雑誌をアマゾンでチェックしてみる




コメント