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情熱大陸で話題の上羽瑠美って何者?経歴と学歴を網羅!東大病院准教授への道のりと実績

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食事を飲み込むという当たり前の日常が、ある日突然失われる恐怖は計り知れません。そんな摂食嚥下障害の闇に光を当て、患者が再び「美味しい」と感じる瞬間を取り戻すために心血を注ぐ医師がいます。東京大学医学部附属病院で摂食嚥下センター長を務める上羽瑠美医師は、自他ともに認める喉オタクとして、喉の複雑な構造と機能に魅了され続けてきました。

国内屈指の病院からアメリカの先進的な研究機関まで、飽くなき探求心で突き進んできた彼女の歩みは、喉の医療に革命をもたらしています。その妥協なき挑戦の記録が、食べる楽しみを諦めないための希望となります。

【この記事のポイント】

  • 上羽瑠美医師が国内外の病院で積んできた多彩な研鑽の経歴
  • 東大病院摂食嚥下センターで確立された多職種連携のチーム医療
  • 最新の研究論文や学会での受賞歴に裏打ちされた高度な専門性
  • 誤嚥性肺炎の予防と食べる喜びを広めるための啓発活動と信念



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上羽瑠美の経歴と学歴!奈良県立医大から東大准教授への軌跡

奈良県立医科大学医学部を卒業し医師国家試験に合格

奈良県立医科大学医学部を卒業した上羽瑠美さんは、医師国家試験に合格し、医療の世界へと踏み出されました。大学時代は、医学の基礎を学ぶだけでなく、テニス部での活動にも打ち込み、西日本医科学生総合体育大会(西医体)で準優勝を果たすほどの腕前だったというエピソードもあります。文武両道の学生生活を経て、医師としての土台を築き上げられました。

大学卒業後は、東京大学医学部附属病院での研修を皮切りに、NTT東日本関東病院や東京都立神経病院、千葉県の亀田総合病院など、地域や役割の異なる複数の医療現場で経験を積まれています。特に神経疾患に伴う嚥下障害(飲み込みの難しさ)を抱える患者さんと向き合う中で、喉の機能に対する専門性を深めていかれました。

その後、さらなる知見を求めてアメリカへ渡り、ミシガン大学やカリフォルニア大学への留学を経験されています。帰国後は、日本初の「摂食嚥下センター」を東大病院内に立ち上げるなど、喉頭外科医として先駆的な役割を担うようになりました。現在は東大病院の准教授として、診療の傍ら、後進の育成や研究にも力を注がれています。

東京大学医学部附属病院での研修医生活からキャリアを開始

医師免許を取得した上羽瑠美さんは、日本最高峰の医療機関の一つである東京大学医学部附属病院で研修医としての第一歩を踏み出しました。最先端の設備と、全国から難病を抱える患者さんが集まる環境での生活は、若き日の彼女にとって非常に濃密な時間となりました。大学病院特有の多忙な日々の中で、耳鼻咽喉科をはじめとする様々な診療科を回り、医師としての土台となる基礎知識や、緊迫した現場での対応力を徹底的に叩き込まれました。

この時期の経験が、後のキャリアに大きな影響を与えています。単に病気を治すだけでなく、患者さんの生活の質(QOL)に直結する「話す」「食べる」といった機能の重要性を肌で感じたことが、喉頭外科医を目指す原点となりました。東大病院には各分野の権威が集まっており、高度な手術手技や最新の研究データに日常的に触れることで、妥協のない医療への姿勢が養われました。

また、研修医時代は技術の習得だけでなく、患者さんの不安に寄り添うコミュニケーション能力も磨かれました。多くの症例を通じて、喉のトラブルが精神面や社会生活にどれほど大きな影を落とすかを痛感し、それが後の「喉オタク」と自称するほどの深い探求心へと繋がっています。この研修医としての数年間が、現在の東大病院准教授・摂食嚥下センター長としての活躍を支える強固なバックボーンとなったことは間違いありません。

NTT東日本関東病院や都立神経病院で積んだ臨床経験

研修医としての研鑽を積んだ上羽瑠美さんは、その後、NTT東日本関東病院や東京都立神経病院といった現場で、より実践的な臨床経験を重ねていかれました。これらの病院での勤務は、大学病院とはまた異なる、地域医療や高度な専門医療の最前線を深く知る貴重な機会となりました。

特に大きな転機となったのが、東京都立神経病院での経験です。ここでは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)やパーキンソン病といった、神経難病を抱える患者さんの診療に深く携わりました。神経の病気によって喉の筋肉が動かなくなり、次第に言葉を発したり、食事を飲み込んだりすることが困難になっていく方々の姿を目の当たりにしたことは、彼女の医師としての歩みに決定的な影響を与えています。

「食べたいけれど、食べられない」という切実な願いを持つ患者さんと向き合う中で、喉の機能がいかに人間の尊厳に関わるかを痛感し、耳鼻咽喉科の中でも特に「嚥下(えんげ)」という分野への専門性を極める決意を固められました。また、NTT東日本関東病院などの総合病院では、一般的な耳鼻咽喉科疾患から救急対応まで幅広く対応し、どのような状況でも的確な判断を下せる確かな技術を磨き上げました。

このように、多様なニーズを持つ患者さんの診療に奔走した日々が、単なる知識としての医学を、患者さんの人生に寄り添うための生きた技術へと昇華させていきました。数多くの症例と向き合い、対話を重ねてきたこの時期の臨床経験こそが、現在の彼女の診療方針である「患者さんの意向を尊重し、最善の道を探る」という姿勢の根幹を成しています。

亀田総合病院での勤務を経て喉頭や嚥下の専門性を追求

東京都立神経病院などで神経疾患と向き合ってきた上羽瑠美さんは、さらなる臨床の研鑽を積むべく、千葉県鴨川市にある亀田総合病院へと赴きました。亀田総合病院は、日本全国から患者が集まる国内屈指の民間病院として知られ、高度な医療設備と自由度の高い診療体制が整っています。この地での経験が、彼女の喉頭外科医としての専門性をより強固なものへと押し上げることになりました。

亀田総合病院での勤務は、非常に多忙を極めるものでしたが、それ以上に得られるものが大きい日々でした。救急から慢性期まで幅広いステージの患者さんと向き合う中で、特に喉の構造そのものへの関心が極限まで高まっていきました。喉は「呼吸」「発声」「嚥下」という、人間が生きていく上で欠かせない三つの機能を司る非常に複雑で繊細な器官です。上羽さんは、喉の奥にある小さな筋肉や神経の動き一つひとつが、いかに密接に関わり合っているかを、数多くの症例を通じて深く研究されました。

この時期、彼女は「食べること」のメカニズムを解明し、障害がある場合にどうすれば安全に食事を再開できるかという、摂食嚥下障害の深い迷宮へと足を踏み入れていきます。手術によって機能を改善させる外科的なアプローチと、リハビリテーションによって機能を補完する内科的なアプローチの両輪を学び、喉頭外科医としての独自のスタイルを確立し始めました。

また、亀田総合病院のオープンな組織文化の中で、医師だけでなく言語聴覚士や看護師、栄養士といった多職種と連携するチーム医療の重要性を学んだことも、後の活動に大きな影響を与えています。一人の医師が診るだけでなく、専門家が手を取り合うことで、患者さんの人生を大きく変えることができるという確信を得たのです。この情熱あふれる追求の日々が、後に「喉オタク」と自他ともに認めるほどの圧倒的な知識量と、卓越した手術技術を生み出す源泉となりました。

ミシガン大学やカリフォルニア大学への留学で学んだ知見

国内の第一線で臨床経験を積んだ上羽瑠美さんは、その専門性を世界レベルへと引き上げるため、アメリカへの留学を決意されました。留学先に選んだのは、医療研究において世界屈指の規模と実績を誇るミシガン大学、そしてカリフォルニア大学です。この海外での研鑽期間は、彼女が「喉頭外科医」としてのアイデンティティを確立する上で、極めて重要なターニングポイントとなりました。

アメリカの医療現場では、日本以上に「嚥下医学(えんげいがく)」という分野が確立されており、科学的なエビデンスに基づいた治療やリハビリテーションが徹底されていました。上羽さんは、世界トップレベルの研究者や医師たちに囲まれ、喉の機能や感覚がいかに複雑に制御されているかという最新の知見を吸収していきました。特に、顕微鏡下での繊細な神経操作や、画像診断を駆使した嚥下機能の評価法など、次世代の医療を担うための高度な技術を貪欲に学ばれました。

言葉も文化も異なる環境での研究生活は決して平坦ではありませんでしたが、現地の医師たちと議論を重ねる中で、喉のトラブルを抱える患者さんの悩みは万国共通であることも再確認されました。また、新しい術式の開発や論文執筆にも精力的に取り組み、国際的な視野で自らの医療を見つめ直す機会を得たのです。

この留学経験を通じて培われたのは、最新の技術だけではありません。専門領域の垣根を越えて最善の解決策を模索する柔軟な思考と、未知の領域に挑み続ける探究心がさらに研ぎ澄まされました。帰国後、東大病院で革新的な取り組みを次々と形にしていけた背景には、このアメリカでの濃密な学びと、世界基準の医療を肌で感じた自信があったからに他なりません。

東京大学医学部附属病院の摂食嚥下センター長に就任

アメリカでの留学を終えて帰国した上羽瑠美さんは、古巣である東京大学医学部附属病院へと戻り、新設された「摂食嚥下センター」のセンター長という重責を担うことになりました。このセンターの設立は、日本の医療界においても画期的な出来事でした。それまで、飲み込みのトラブルである嚥下障害は、耳鼻咽喉科やリハビリテーション科、歯科など、複数の診療科にまたがる問題として扱われ、患者さんがどこを受診すべきか迷うケースも少なくなかったからです。

上羽さんは、センター長として、診療科の垣根を越えた「横断的なチーム医療」の体制をゼロから構築されました。医師、看護師、言語聴覚士、管理栄養士、そして歯科医師や薬剤師までが一体となり、一人の患者さんを多角的にサポートする仕組みです。ここでは、単に「喉の病気を治す」ことだけを目的とするのではなく、その先の「再び口から美味しく食べる」という人生の質に直結する目標を掲げています。

最新の検査機器を用いた精密な診断に基づき、手術が必要な場合には高度な喉頭形成手術を行い、並行して一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションプログラムを提供しています。上羽さんは、この一貫したサポート体制の陣頭指揮を執りながら、自らも外来や手術の現場に立ち続けています。

また、センター長としての役割は、目の前の患者さんを救うことにとどまりません。大学病院という教育・研究機関の特性を活かし、嚥下障害に関する新しい治療法の開発や、次世代の専門家を育てる指導にも情熱を注いでいます。彼女のリーダーシップのもと、東大病院の摂食嚥下センターは、全国から悩みを抱える患者さんやその家族が希望を抱いて訪れる、嚥下医療の「最後の砦」とも呼べる場所へと発展を遂げています。

医学博士の学位取得と日本耳鼻咽喉科学会での受賞歴

上羽瑠美さんは、臨床現場での活躍にとどまらず、研究者としても極めて高い実績を残されています。東京大学大学院において「医学博士」の学位を取得されており、その論文や研究成果は喉頭外科および嚥下医学の発展に大きく寄与するものでした。日々の診療で直面する疑問を放置せず、科学的なデータに基づいて解明しようとする姿勢が、専門家としての深い知見を支えています。

学術的な貢献は、日本耳鼻咽喉科学会をはじめとする数々の公的機関からも高く評価されています。特に、その年に最も優れた研究や臨床実績を挙げた医師に贈られる賞を複数受賞されており、これらは彼女が発表してきた論文の質や、医療現場における革新的な取り組みが正当に認められた証しでもあります。学会という、いわばプロの医師たちが集まる厳しい評価の場において、これほど多くの賞を授与されることは、彼女の知見が日本の耳鼻咽喉科医療の指針となっていることを物語っています。

また、上羽さんの功績は単なる個人の栄誉に留まりません。女性医師のロールモデルとして、次世代を担う若手医師への啓発活動も評価されており、「輝く耳鼻咽喉科女性賞」の受賞などはその象徴的な例といえます。臨床で患者さんの生活を守りながら、研究で医学の歴史を塗り替え、さらに後進の道をも切り拓く。その多角的な活動が、学会というアカデミックな世界においても揺るぎない信頼を築き上げています。

現在は、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会や日本摂食嚥下リハビリテーション学会など、多くの主要な学会で役員や評議員を務め、日本の医療政策やガイドラインの策定にも関わられています。研究室で得られた最新の知見を、すぐに外来や手術室の患者さんへ還元する。この研究と臨床の幸福なサイクルこそが、上羽医師が医学博士として、そして指導的な立場にある医師として最も大切にされている信念のひとつです。


上羽瑠美の経歴を支える喉オタクとしての情熱と現在の活動

情熱大陸で語られた喉頭外科医としての日常と診療方針

ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に登場した上羽瑠美さんは、喉頭外科医という専門性の高い仕事の舞台裏をありのままに披露されました。番組を通じて映し出されたのは、早朝から深夜まで分刻みのスケジュールで動く、極めて多忙な日常です。東大病院内を駆け回り、数多くの外来患者さんを診察しながら、難度の高い手術を執刀する姿は、まさに喉の医療にすべてを捧げるプロフェッショナルの姿そのものでした。

彼女の診療方針の根幹にあるのは、単に「病気を治す」だけでなく、患者さんが一人の人間として「どう生きたいか」を最優先に考える姿勢です。喉の不調は、食事や会話といった日常の楽しみを奪い、社会とのつながりまで断絶させてしまうことがあります。上羽さんは、最新の検査画像を細部まで読み解きながら、患者さんが抱える不安や、再びやりたいと願うささやかな希望にじっくりと耳を傾けます。その丁寧な対話から、一人ひとりのライフスタイルに最適化された治療方針を導き出していく過程が、多くの人の心を打ちました。

また、番組では手術室での緊迫したシーンも紹介されました。コンマ数ミリの狂いも許されない繊細な操作を要求される喉の手術において、彼女は一切の妥協を許しません。しかし、一度手術室を出れば、患者さんを元気づける温かい言葉をかける。その厳しさと優しさの絶妙なバランスが、彼女が患者さんから絶大な信頼を寄せられる理由であることがよく伝わってきました。

視聴者の間では、彼女が語った「食べることは、生きる喜びそのもの」という言葉が大きな反響を呼びました。失われかけていた食べる機能を、最新の医学と不屈の情熱で取り戻そうとする彼女の挑戦は、医療従事者のみならず、病と闘う多くの人々に勇気と希望を与えることとなりました。

喉オタクを自称するほど追求する嚥下医療への深い想い

上羽瑠美さんは、自らを「喉オタク」と称するほど、喉という器官に対して並々ならぬ情熱を注いでいます。医師が自らをオタクと呼ぶのは一見意外に思えるかもしれませんが、そこには、喉の構造や機能の美しさに心底惚れ込み、その可能性を信じ抜く彼女ならではの深い愛情が込められています。喉は、生命維持に欠かせない「呼吸」、意志を伝える「発声」、そして生きる喜びである「嚥下(飲み込み)」という三つの重要な役割を、わずか数センチの空間の中で完璧にこなす精密機械のような場所です。

彼女は、その複雑な筋肉の動きや神経のネットワークを解明することに、飽くなき探求心を持ち続けています。診療中だけでなく、日常生活の中でさえも喉の機能について考えてしまうというエピソードは、まさにプロフェッショナルとしての純粋な知的好奇心の表れです。この圧倒的な知識量と細部へのこだわりがあるからこそ、他の医師が見落としそうな微細な変化にも気づき、患者さん一人ひとりに合わせた繊細な治療計画を立てることができます。

この「喉オタク」としての精神は、単なる学術的な興味にとどまりません。その根底にあるのは、「患者さんが再び大好きなものを口にできるようにしたい」という切実な想いです。重い障害によって「一生口から食べることはできない」と宣告された患者さんに対しても、喉の持つ潜在的な機能を最大限に引き出す方法はないか、最新の知見を総動員して模索し続けます。

あきらめずに喉の可能性を追求し続ける彼女の姿は、周囲のスタッフや患者さんにも大きな希望を与えています。喉の構造を知り尽くしているからこそ、リスクを最小限に抑えつつ、最大限の効果を生む手術やリハビリを提案できる。そんな彼女の偏愛ともいえるほどの深い追求心こそが、日本の嚥下医療を最前線で牽引する、最も強力なエンジンとなっているのです。

超高齢社会における誤嚥性肺炎の予防と治療への貢献

現在の日本は、世界でも類を見ない超高齢社会を迎えており、その中で大きな課題となっているのが「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」です。食べ物や唾液が誤って気管に入り、細菌が肺で繁殖することで引き起こされるこの疾患は、高齢者の死亡原因の上位を占めています。上羽瑠美さんは、この深刻な社会問題に対し、喉頭外科医の立場から極めて重要な役割を果たされています。

彼女が取り組んでいるのは、単に肺炎を薬で治すことだけではありません。その根本的な原因である「飲み込む力の衰え」を科学的に評価し、機能そのものを改善・維持するための予防医学に重きを置いています。喉の状態を内視鏡などで精密に診断し、誤嚥のリスクを最小限に抑えながらも、どうすれば少しでも長く口から食事を続けられるかという難題に正面から取り組まれています。

また、病院内での診療にとどまらず、地域医療や介護の現場とも連携し、誤嚥性肺炎を防ぐための正しい知識やケアの手法を広める活動にも尽力されています。「肺炎を繰り返すから絶食にする」という消極的な選択ではなく、適切な手術や訓練によって「安全に食べられる喉」を取り戻すための選択肢を提示し続けています。

このような活動の背景には、最期まで人間らしく、美味しいものを食べて過ごしてほしいという彼女の強い信念があります。一人ひとりの嚥下機能を守ることは、結果として社会全体の医療費抑制や、高齢者の生活の質(QOL)の向上にも直結します。喉の専門家として誤嚥性肺炎という大きな壁に挑み続ける彼女の姿勢は、長寿大国・日本において、希望の光を灯す社会貢献そのものと言えるでしょう。

摂食嚥下リハビリテーション学会など多数の役員を兼任

上羽瑠美さんは、目の前の患者さんを救う臨床の場だけでなく、日本の医療全体の質を向上させるための活動にも深く関わっています。その代表的なものが、日本摂食嚥下リハビリテーション学会をはじめとする、数多くの専門学会での重責です。彼女は理事や評議員といった役員を兼任しており、日本における嚥下医療の指針(ガイドライン)作りや、新しい治療技術の普及において中心的な役割を担っています。

学会の役員という立場は、単に名誉なことではありません。そこには、日本全国の医療従事者に対して、どのような診療が最も適切であるかという「基準」を提示する重い責任が伴います。上羽さんは、自身の豊富な臨床データや研究成果をもとに、リハビリテーションのあり方や手術適応の基準について積極的に提言を行い、全国の病院で均一かつ高度な医療が受けられる体制づくりに貢献されています。

また、彼女が所属する学会は耳鼻咽喉科だけにとどまりません。摂食嚥下リハビリテーション学会のように、医師、歯科医師、言語聴覚士、看護師など、多職種が融合する場においても、そのリーダーシップは高く評価されています。喉の専門家としての確かな知見を持ちながら、他の専門職の意見を柔軟に取り入れ、一つのチームとして機能させる彼女の姿勢は、多職種連携が不可欠な嚥下医療において欠かせない存在となっています。

このような学会活動を通じて、上羽さんは次世代を担う若手医師や療法士たちの育成にも力を注いでいます。教育セミナーでの講演や、研究論文の査読などを通じ、彼女の持つ「喉オタク」とも称される深い知識が、次なる専門家たちへと受け継がれていく。臨床、研究、そして学会での組織運営という三足のわらじを履きこなし、日本の喉の医療を底上げしようとするその活動は、まさにトップランナーと呼ぶにふさわしいものです。

嗅覚障害や喫煙の影響に関する最新の研究論文と実績

上羽瑠美さんの専門性は、飲み込みの機能である「嚥下」だけにとどまりません。彼女は「鼻」と「喉」が密接に関わる領域である嗅覚障害や、喫煙が身体に及ぼす影響についても、非常に鋭い視点で研究を続けてこられました。これらのテーマは、一見すると嚥下とは別物のように思えるかもしれませんが、実は「食べ物の味を楽しみ、安全に飲み込む」という一連の動作において、香りは欠かせない要素です。

特に注目されているのが、加齢や疾患によって引き起こされる嗅覚障害の研究です。上羽さんは、匂いを感じる神経の再生メカニズムや、炎症が嗅覚にどのようなダメージを与えるのかを科学的に分析されています。これらの研究は、単に「匂いがわからない」という悩みを解決するだけでなく、食欲の減退を防ぎ、高齢者の栄養状態を改善するための重要なヒントとなっています。

また、長年にわたり喫煙が喉の粘膜や声帯、さらには嚥下機能にどのような悪影響を及ぼすかという点についても、数多くの論文を発表されています。タバコの煙に含まれる化学物質が細胞レベルでどのような変化を引き起こし、それが将来的な病気のリスクにどうつながるのかをデータで示すことで、予防医学の重要性を強く訴えかけています。

これらの学術的な実績は、国内外の主要な医学雑誌に掲載され、多くの引用がなされるなど、世界中の専門家から注目を集めています。臨床現場で患者さんの診察をしながら、同時に最先端のラボで研究データを積み上げていく。この二刀流の活動スタイルによって、彼女は喉や鼻のトラブルを点ではなく、包括的な「機能のつながり」として捉えています。多角的なアプローチから導き出される彼女の知見は、耳鼻咽喉科医療の新たなスタンダードを切り拓いています。

輝く耳鼻咽喉科女性賞を受賞した次世代リーダーの姿

上羽瑠美さんは、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が授与する「輝く耳鼻咽喉科女性賞」を受賞されています。この賞は、耳鼻咽喉科の分野において卓越した臨床技術や研究成果を挙げ、さらに後進の育成や社会貢献においても目覚ましい活躍を見せる女性医師に贈られるものです。彼女の受賞は、喉頭外科という、外科系の中でも非常に繊細かつ専門性の高い領域で、トップランナーとして道を切り拓いてきた功績が正当に評価された結果といえます。

医療の世界、特に外科の分野では、今なお男性医師が多数を占める現場も少なくありません。その中で、上羽さんは卓越した手術手技と深い学識を武器に、東大病院の准教授、さらには摂食嚥下センター長という要職を歴任されています。彼女が歩んできた、臨床・研究・海外留学・組織運営という全方位的なキャリアは、後に続く多くの若手医師、特に女性医師たちにとって、未来を描くための大きな希望となっています。

上羽さんの存在が素晴らしいのは、単に「優れた医師」であるだけでなく、自身の経験や悩み、そして仕事への情熱をオープンに発信し続けている点にあります。学会や講演の場では、専門知識を共有するだけでなく、多忙な医療現場でいかにモチベーションを維持し、キャリアを積み上げていくかという等身大のメッセージを伝えています。その姿は、性別を問わず多くの若手医療従事者の心を捉えており、耳鼻咽喉科という診療科全体の魅力を底上げする原動力にもなっています。

次世代のリーダーとして期待される彼女の視線は、常に「未来の患者さん」と「未来の医療」に向けられています。自分一人で救える患者さんの数には限りがあっても、志を共にする後輩を育て、システムを構築することで、より多くの人を救うことができる。そんなリーダーシップを持って医療界を牽引する上羽さんの姿は、まさに賞の名称通り、耳鼻咽喉科医療の未来を照らす眩い輝きを放っています。

著書や講演活動を通じて発信する食べる楽しみの重要性

上羽瑠美さんは、病院での診療や大学での研究といった専門的な活動の枠を超え、一般の方々に向けた情報発信にも非常に力を入れていらっしゃいます。その中心にあるメッセージは「最期まで口から食べる楽しみを守る」という、私たちの人生の質に深く関わるものです。著書や全国各地での講演活動を通じて、喉の健康がいかに全身の活力や心の豊かさに直結しているかを、専門用語を極力使わず、心に響く言葉で語り続けています。

彼女の発信する内容は、単なる医学的なアドバイスにとどまりません。実際に飲み込みのトラブルを抱えた患者さんが、周囲のサポートや適切な治療によって再び大好きなものを食べられるようになったエピソードなどを交え、食事という行為がいかに社会的なつながりや幸福感を生むものであるかを伝えています。多くの読者や聴講者が、当たり前だと思っていた「食べる」という動作の尊さに改めて気づかされ、自身の、あるいは大切な家族の喉の健康に関心を持つきっかけを得ています。

また、講演会などでは、日常生活で手軽に実践できる喉のトレーニング法や、誤嚥を防ぐための食事の工夫など、具体的で明日からすぐに役立つ知見を共有されています。こうした地道な啓発活動は、嚥下障害という言葉が持つ「難しい」「怖い」というイメージを払拭し、早期発見や適切なケアへとつなげる大きな力となっています。

上羽さんは、医師が病院で待っているだけでなく、自ら外の世界へ飛び出して発信することの重要性を強く確信されています。それは、喉の病気を未然に防ぎ、一人でも多くの人が人生の最期まで「美味しい」と感じられる社会を作りたいという、喉頭外科医としての切実な願いがあるからです。彼女の情熱あふれる言葉は、医療の壁を越えて多くの人々の生活に溶け込み、健康で豊かな長寿社会を築くための指針となっています。

上羽瑠美の経歴から紐解く食べる喜びを支える喉の専門医療

  • 奈良県立医科大学を卒業し文武両道の学生時代を経て医師免許を取得
  • 東京大学医学部附属病院での研修を通じて医療の基礎と応用を習得
  • NTT東日本関東病院などで多様な症例に向き合い実践的な技術を研鑽
  • 東京都立神経病院での勤務により神経難病と嚥下障害の深い関係を実感
  • 亀田総合病院での臨床経験が喉の構造と機能への深い探求心へと繋がる
  • ミシガン大学やカリフォルニア大学への留学で世界基準の知見を吸収
  • 帰国後に東大病院で革新的な摂食嚥下センターを設立し初代責任者に就任
  • 多職種が連携するチーム医療の体制を構築し喉のトラブルに多角的に対応
  • 医学博士の学位を持ち嗅覚障害や喫煙の影響についても最新研究を継続
  • 日本耳鼻咽喉科学会などで数々の賞を受賞しその卓越した実績が公認される
  • 情熱大陸への出演により喉頭外科医としての真摯な診療姿勢が広く浸透
  • 自らを喉オタクと称するほど喉の機能を愛し患者の希望を追求する姿勢
  • 超高齢社会の課題である誤嚥性肺炎の予防と治療に専門医として尽力
  • 学会の要職を歴任しながら日本の嚥下医療の指針作りや発展に大きく貢献
  • 輝く耳鼻咽喉科女性賞を受賞し次世代を担うリーダーやロールモデルとして活躍
  • 著書や講演を通じ一般市民へ最期まで食べる楽しみの重要性を精力的に発信






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