2026年に放送される「豊臣兄弟！」は、これまであまり語られてこなかった豊臣秀長の視点から戦国時代を描く注目の作品です。主演の仲野太賀は、豊臣秀吉の弟・秀長を演じ、池松壮亮が秀吉役を務めます。6月5日に山形県寒河江市の慈恩寺で撮影がスタートし、兄弟の再会シーンが収録されました。
慈恩寺は歴史ある寺院で、数々の映画やドラマのロケ地としても知られています。「豊臣兄弟！」の撮影地として選ばれた背景には、この寺院が持つ荘厳な雰囲気と戦国時代の空気感を再現できる魅力があります。
今回は、そんな「豊臣兄弟！」の最新情報と、ロケ地である慈恩寺の魅力について詳しくご紹介します！
「豊臣兄弟！」とは？大河ドラマの概要
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟！」は、戦国時代の名将・豊臣秀長に焦点を当てた歴史ドラマです。これまで豊臣秀吉の陰に隠れがちだった秀長の生涯を描くことで、新たな戦国の視点を提供します。
本作の主人公・秀長を演じるのは仲野太賀。秀吉の弟として、知略を巡らせながら豊臣政権を支えた秀長の姿をどう演じるのか、注目が集まっています。一方、兄の豊臣秀吉役を池松壮亮が務め、2人の兄弟の絆と成り上がりの物語を鮮烈に描きます。
脚本を手掛けるのは、「半沢直樹」や「陸王」など数々のヒット作品を生み出した八津弘幸氏。緻密な構成と迫力あるドラマ展開を得意とする八津氏が、豊臣兄弟の物語をどう描くのか、大河ドラマファンの間で注目されています。
ドラマの放送開始は2026年を予定。撮影は6月5日、山形県寒河江市の慈恩寺でスタートしました。慈恩寺はその厳かな雰囲気と歴史的背景が評価され、ロケ地として採用されたと考えられます。実際に歴史の舞台に立つことで、俳優陣の演技にもリアリティが増し、視聴者に戦国時代の空気を感じてもらうことができるでしょう。
「豊臣兄弟！」は、これまであまり語られてこなかった秀長の存在を際立たせることで、戦国時代の新たな魅力を発掘する作品となりそうです。仲野太賀と池松壮亮の兄弟共演、八津弘幸の脚本、そして慈恩寺の壮麗なロケ地――この要素が融合することで、これまでにない大河ドラマが誕生することが期待されます。
主演・仲野太賀の意気込みと役作り
クランクインの際、仲野は「兄弟の新たな関係性を築いていく」とコメントし、秀吉の弟としての視点をどう表現していくかに対する強い覚悟を見せました。これまで歴史作品ではあまりフィーチャーされてこなかった秀長という人物を、新しい角度から描くことへの挑戦に、仲野は並々ならぬ熱意を持っています。
仲野太賀さんは、これまで数々の作品で実力派俳優としての確かな足跡を残してきました。「今日から俺は!!」ではコミカルな演技を披露し「ゆとりですがなにか」では人間味あふれるキャラクターを演じるなど、幅広い演技力を持つ俳優として評価されています。
今回の豊臣秀長役では、これまでの作品とは異なり、歴史の舞台で知略と誠実さを兼ね備えた人物を表現することが求められています。戦国時代という壮大な物語の中で、仲野さんがどのように秀長を生き生きと演じるのか期待が高まります。
ロケ地・慈恩寺の魅力と選ばれた理由
慈恩寺は歴史的価値が高く、戦国時代の雰囲気を忠実に再現できるロケ地として選ばれました。
慈恩寺は奈良時代の神亀元年（724年）に行基によって見い出され、聖武天皇の勅命により創建されたと伝えられています。その後、平安時代には鳥羽天皇の勅命で再建され、鎌倉時代から室町時代にかけては寒河江大江氏の庇護を受けるなど、長い歴史を持つ名刹です。
江戸時代には東北随一の御朱印地を有し、院坊の数は最大で48坊に達するほどの規模を誇りました。現在も本堂や山門、三重塔などの歴史的建築物が残り、戦国時代の雰囲気を色濃く伝えています。
また、慈恩寺はこれまでにも映画やドラマの撮影地として使用されてきました。特に、歴史作品のロケ地として評価されており、荘厳な雰囲気が戦国時代の世界観を再現するのに適しています。
今回のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟！」の撮影地として選ばれたのも、その歴史的背景と壮麗な建築が作品のリアリティを高めるためと考えられます。
慈恩寺の建築様式も、撮影地としての適性を高める要因のひとつです。本堂は江戸時代初期の元和4年（1618年）に山形城主・最上氏によって再建されたもので、桃山時代の様式を色濃く残しています。また、三重塔は鎌倉時代に建立され、現在もその美しい姿を保っています。境内には薬師堂や仁王門などの歴史的建造物が点在し、戦国時代の雰囲気を忠実に再現できる環境が整っています。
このように、慈恩寺は歴史的価値が高く、戦国時代の空気感をリアルに伝えることができるロケ地として最適です。大河ドラマ「豊臣兄弟！」の撮影を通じて、その魅力がさらに広く知られることになるでしょう。
慈恩寺周辺の観光スポット
- 道の駅寒河江「チェリーランド」 寒河江市は「日本一のさくらんぼの里」として知られています。その中心的な施設が道の駅寒河江「チェリーランド」です。ここでは、山形県内の四季折々の名産品や工芸品を販売しており、日本初のさくらんぼ資料館も併設されています。特に人気なのがアイスクリームで、さくらんぼをはじめ、米「つや姫」や各種果物を使った手作りアイスが楽しめます。
- 寒河江公園 広大な敷地を誇る寒河江公園は、桜やツツジの名所として知られています。春には約700本の桜が咲き誇り、桜まつりが開催されます。5月には東北最大規模のツツジ園が見頃を迎え、鮮やかな花々が訪れる人々を魅了します。
- 古澤酒造資料館 日本酒好きの方におすすめなのが古澤酒造資料館です。大正時代から昭和にかけて酒造りが行われていた建物を利用し、酒造りの歴史や実際に使われた道具を展示しています。銘酒「澤正宗」の試飲もできるため、酒好きにはたまらないスポットです。
- 寒河江市観光いちご園「ストロベリーファーム」 さくらんぼの名産地として知られる寒河江市ですが、冬から春にかけてはいちご狩りも楽しめます。観光いちご園「ストロベリーファーム」では、甘くて美味しい「とちおとめ」や「やよいひめ」を食べ放題で味わうことができます。立ったまま摘み取れる栽培方法を採用しているため、快適にいちご狩りを楽しめます。
慈恩寺周辺には、歴史・自然・グルメを楽しめる観光スポットが多数あります。道の駅寒河江「チェリーランド」でさくらんぼスイーツを堪能し、寒河江公園で四季折々の花を楽しみ、古澤酒造資料館で日本酒の歴史を学ぶのもおすすめです。
まとめ
「豊臣兄弟！」は、これまであまり語られることのなかった豊臣秀長の視点から戦国時代を描く新たな大河ドラマとして、多くの期待を集めています。仲野太賀さんが秀長を演じ、池松壮亮さんが豊臣秀吉役として兄弟の関係を描くことで、歴史ファンやドラマファンにとっても見応えのある作品になることでしょう。
撮影が行われた慈恩寺は、奈良時代に創建された歴史ある寺院であり、その荘厳な雰囲気が作品のリアルな戦国時代の再現に一役買っています。ロケ地としての選定理由は、その建築様式や長い歴史がドラマの世界観にぴったりだからこそ。慈恩寺を訪れることで、撮影の雰囲気を実際に感じることができるのも魅力のひとつです。
また、慈恩寺周辺には「道の駅寒河江チェリーランド」や「寒河江公園」などの観光スポットがあり、さくらんぼをはじめとする山形ならではの特産品やグルメを楽しむことができます。ドラマのロケ地巡りとともに、寒河江市の魅力を堪能する旅もおすすめです。
「豊臣兄弟！」の放送開始に向けて、ロケ地やキャストの意気込みを知りながら期待を膨らませていきましょう。歴史の舞台となった慈恩寺を巡りながら、戦国の息吹を感じる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか？
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